メイクアップシール新製品~24系25形はやぶさ~詳報2
本日の富塚通信は、前回に続きメイクアップシール「24系25形
寝台特急 はやぶさ」詳報の第2弾&発売情報です。

今回は個室寝台オハネ25ソロ、オロネ25シングルDXと
ロビーカーオハ24の3両をご紹介します。
また、最後にはメイクアップシール「24系25形 寝台特急
はやぶさ」の発売情報をお届けしますので、ぜひ最後まで
ご覧ください。それでは早速詳報からどうぞ。
「オハネ25-1005 ソロ」

12号車オハネ25ソロ 個室側

オハネ25ソロ 通路側
「はやぶさ」と「富士」で使用するために改造されたB個室寝台「ソロ」
今回の「はやぶさ」編成の中でも目玉車両の1つです。
今からみると居住性は厳しいものがありますが、それでも
B寝台でプライバシーを確保するという視点は時代を先取りした
感があります。






個室のベッドはメイクアップシールでも初めてとなる
グレーモケットとなります。
以前の「はやぶさ」速報でもお伝えしたように計測用のノギスが
個室に入らない為に、採寸作業に最も時間を要しましたが、
もちろん全個室をシール化しました。
模型の成形上、車端の個室は他の個室と室内のサイズが異なって
いますが、そうした点もしっかりと模型に合わせたシール形状と
なっていますので、模型とのフィット感は抜群です。
また、上段への階段部分もシール化対応となっており、個室には
シルバーシールも採用。往時のリアルなソロ車内をお楽しみ
頂けます。
「オロネ25-4 シングルDX」

13号車オロネ25 個室側

オロネ25 通路側
24系25形化に当たり、列車編成のグレードアップかとプライバシー
確保の観点から連結されたA個室寝台車。
ゆったりとした個室が14室設けられ、室内の照明や空調も可能でした。






個室は木目調の壁面と鮮やかな赤モケットとなっています。
先のソロと同じく室内の鏡部分にシルバーシールを採用。
以前発売したメイクアップシールのオロネでは、個室奥と通路
壁面に透明シールを使っていましたが、今回のオロネ25では、
通常のフィルムタイプでの再現となっています。
また、個室の窓は夜景時の車内を意識したブラックで表現。
窓際のテーブル兼洗面台もシール化してあります。
「オハ24-705 ロビーカー」
国鉄末期、乗客数の伸び悩み解消の為に余剰車を改造して
導入されたのがオハ24ロビーカーです。
その名の通りホテルのロビーのような開放的な空間を提供し、
利用客増加のテコ入れとして1985年に編成。
ちなみにオハ24-701と702は種車が食堂車オシ14。703~705は
オハネ14がベースとなっているため外装等に違いが見受けら
れました。模型のオハ24は705ですので、種車はオハネ14-2でした。
本車両は「はやぶさ」だけではなく、「富士」にも連結され
活躍しました。

9号車オハ24ロビーカー

ロビー部分
車両中央の茶モケットのソファ。メイクアップシール「銀帯」でも
オハ24のロビーカーをシール化しましたが、今回の「はやぶさ」
ロビーカーは元祖ロビーカーという事でソファも茶モケットのみと、
昨今の豪華寝台やクルーズトレインのロビーカー等と比べると
とてもシンプルな車内内装となっています。




車内ロビーに設置されたソファ、回転チェアにカウンター。
当時は軽食も楽しめました。
尚、車両の前位側は自動販売機のあるサービスコーナーなのですが
模型の成形的にシール化することが出来ませんでした。
逆に後位側の車端には車体ボディの窓ガラスに合わせて、
窓のない方に公衆電話をデザインした壁面を再現する事ができます。
ここに電話を設置したのでは、通話中のプライバシーの配慮も何も
あったものではないように思われますが、やはり改造車であったという
ことでここにしか設置できなかったのでしょう。
本ロビーカーについては先にシンプルであると表現しましたが、
もっと的確に表すと地味といった方が正確かもしれません。
しかし鉄道の車両にゆとりの空間を設けるという発想。また、大きな
ソファと個人掛け用の座席配置といった基本的な構造設定などは、
その後の豪華寝台や今話題のクルーズトレインでも脈々と活き続けて
いるような気がします。
以上、「はやぶさ」各車両の詳報でした。
さて、発売情報のご案内の前に、室内灯を導入した「はやぶさ」
編成各車両の写真をここで一挙に掲載させて頂きます。


オハネフ25


オハネ25


オハネ25ソロ


オロネ25


左:オハ24 右:オシ24


カニ24
今回のメイクアップシールは、まさに年号が変わった平成元年の
「はやぶさ」編成がプロトタイプです。
昭和末期の国鉄民営化を経て、新しい時代の始まりと共に
これまでの寝台列車にはない付加価値を追求して運用された
「はやぶさ」ですが、その車内にはまだまだ昭和の匂いが
残っていました。

「24系25形 寝台特急 はやぶさ 基本8両セット」¥4,800(税別)
「24系25形 寝台特急 はやぶさ 増結7両セット」¥3,800(税別)
(※販売価格は、2017年5月時点のものです)
2017年5月26日(金曜)発売より開始!
尚、メールでは本日よりご注文が可能です。
九州ブルトレの名門「はやぶさ」。そのバリエーションに富んだ
室内内装をメイクアップシールで是非お楽しみ下さい!
category: 24系25形寝台特急はやぶさ
メイクアップシール新製品~24系25形はやぶさ~詳報1
本日の富塚通信は、次回発売のメイクアップシール新製品
「24系25形 寝台特急 はやぶさ」の詳報第1弾をお届けします。
今回はB寝台オハネフ25とオハネ25、食堂車オシ24、
そして電源車カニ24をご紹介していきます。
「オハネフ25」

14号車オハネフ25
1989年~90年頃の「はやぶさ」の寝台ベッドはオハネフ25、
オハネ25共に茶モケットしようとなります。


左:乗務員室部分 右:寝台ベッド側


左:通路側 右:乗務員室反対側の車端
これまでTOMIX製の24系寝台シールでは模型の成形上、床部分と
下段ベッド部分を一体化したタイプのシールを採用していました。
今回オハネフ25のシール化に当たっては上記の床シールとベッド
シールを一体化したシールをKATO製模型にて初採用。これでより
簡単でスピーディな作業が可能となります。
尚、増結セットの6号車オハネフ25のみ0番台の車両となっており、
「はやぶさ」編成に組み込まれた際、室内のベッドが茶モケット
ではなく青モケットの次期がありました。
そこでメイクアップシールでは、増結セットの6号車オハネフ25のみ、
茶モケットと青モケットどちらかお好みでシールが選べるように、
茶色と青色両方のシールを付属しました。
「オハネ25」

2号車オハネ25
B寝台オハネ25。基本的には先のオハネフ25と共通のデザイン
仕様となりますが、オハネ25の下段部分のベッドはオハネフ25と
比較してしっかりと段差分けが成されているので、床とベッドは
別シールによる再現となっています。


左:デッキ部分 右:左デッキの寝台側


左:寝台べッド側 右:反対のデッキ側
また、パッケージ付属のB寝台用仕切りカーテンを使用すると
寝台車内の内装がよりリアルに再現頂けます。

オハネ25 ベッド仕切りカーテンを使用


カーテンの色味は「はやぶさ」用の淡い水色となります。
カーテンのデザインは皺を意識して皺自体の大小を強調。
加工次第では完全に締め切った状態から、半開状態まで
任意の再現がお楽しみ頂けます。尚、オハネフ25もオハネ25と
同じ仕切りカーテンが付属しています。
「オシ24」

8号車オシ24 厨房側

8号車オシ24 通路側
長距離の寝台列車にとって食堂車は欠かす事の出来ない
車両ですが、昨今の豪華寝台列車に連結されている
食堂車と比べると、オシ24には昭和のテイストがまだまだ
色濃く残っています。


車販準備・休憩室側


左:厨房側入り口 右:厨房

厨房全体


デッキ車端に設けられた休憩室
これまでオシ24は「富士」や「銀帯」のメイクアップシール
でもシール再現化を行っていますが、今回の「はやぶさ」
オシ24では、食堂両端の壁面の茶色部分の色味をより濃くし、
テーブルクロスのバーガンディのトーンも落としてあります。
また、「はやぶさ」に限らず厨房部分の細緻な再現は
必見です。尚、休憩室の座席のモケットもB寝台と
お揃いの茶モケット再現となっています。
「電源車カニ24」

電源車カニ24
1974年に新規で製造された1~8番車両は、車掌室側の妻面に
マイクロスカートを持っているのが大きな特徴です。
今回KATOの模型ではカニ24-7が設定されており、メーカーの
サイトの方でもマイクロスカートの再現をアピールしています。


左:乗務員室 右:荷物室


発電機側面と上面
カニと言えばやはり発電機ですが、これまでの「富士」や
「銀帯」ではマットシールを多用して模型の発電機の全面に
シールを貼っていく方式となっていました。
しかし今回の「はやぶさ」では、プラバン加工によって
発電機サイズのボックスを製作頂き、模型発電機部分に
すっぽりと嵌めて頂く再現に変更しました。
この方式はHOゲージ模型をはじめ、昨今のメイクアップ
シールにて主流の再現方法となっています。
もちろんシールは、前位側発電機の模型の段差にも対応。


発電機側面部分の拡大
上画像は発電機の側面の一部分を拡大した写真です。
メイクアップシールで「はやぶさ」カニ24の超絶緻密再現
発電機を簡単に再現頂けます。
尚、今回のカニ24は初期型という事で、「富士」や「銀帯」では
一部メタリック再現だった発電機の部分もグリーンで統一された
発電機のデザイン表現に修正してあります。
さて、今回の詳報はここまでとなります。次回の詳報は「はやぶさ」
編成残りのオハ24ロビーカー、オハネ25ソロ、オロネ25シングルDX
の詳報をお届けします。どうぞお楽しみに。
category: 24系25形寝台特急はやぶさ
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