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グリーンマックス73形キット製作記その2 

 
今回の73形キット製作は、パンタグラフを含めた屋根周りの
作業を進めていきます。

2020-01-30-01.jpg
クモハ73とサハ78の屋根

屋根パーツとベンチレーターをそれぞれ塗装。
塗料はねずみ色1号をベースに適宜調色しました。
 
尚、ベンチレーターの取り付け用の穴はピンバイスの1.2mmで
開けましたが、元々屋根板の裏に軽く窪んだ印がついているので、
改めて位置決めをしなくていい作りとなっています。

また、クモハ73とモハ72にはパンタグラフ取り付け用の穴と
避雷器用の穴が開いています。

2020-01-30-02.jpg2020-01-30-03.jpg
 
こうしてみると屋根上の高圧線、空気作用管の
プラモールド成形、とても良く出来ていると思います。

上級者ですと、こうした管やパイプ部分を真鍮線で再現
されてしまう方もいらっしゃるようですが、今回は空気
作用管の着色だけに留めています。
尚、空気作用管の途中からゴムホースに変わっている
部分を黒で塗り分けたのはちょっとしたこだわりです。

2020-01-31-01.jpg2020-01-30-05.jpg
左:クモハ73 右:モハ72

また、車両の前面に垂れたパンタ鍵外し線も良い味を
出しています。パンタ鍵外し線は圧縮空気圧が弱い時に
鍵外し線の紐を引っ張ることで、バネの力を使って
パンタグラフを物理的に押し上げてしまうという機構です。

この色差しも菅が細く筆では到底うまく塗装出来ないと考え、
爪楊枝の先端を削り、塗料を上に乗せるように塗ってみました。

濃度が薄いと車体に滲み、爪楊枝の押し付け方が強いとやはり
上手く乗らず…慎重さと力加減にひどく神経を使いましたが、
出来上がりを見ると筆塗りの技量を磨いた方が良かったと少々
反省しています。

尚、写真のモハ72の貫通ドア部分には別売の幌を取り付けて
あります。
 
話は少し前後してしまいますが、車体ボディと屋根をキッチリと
嵌める為に、側板雨樋上部にある突き出しピンを削り取りました。
こうする事で屋根の浮きを防ぐことが出来ます。

 
さて、今回はキットの工作を開始後にTOMIXのPS13形が手に
入りました。そこで折角なのでグリーンマックスのパンタでは
なくTOMIXのパンタを取り付けようと思ったわけなのですが、
ここにきて問題が発覚!

2020-01-30-06.jpg2020-01-31-02.jpg

TOMIXの13形パンタグラフは4本ある碍子部分の取り付け
構造となっています。
グリーンマックスの屋根キットは太めの2穴が開いている作り
なので、パンタが取り付けられません。
 
急遽、パンタグラフを取り付けられるよう、穴の位置を採寸し
0.8mmの取り付け穴を開けることに。
上右写真がパンタ取り付け用の穴を開けた屋根上です。
元々屋根に開いていた2つの取付穴は、パンタグラフで隠す
事になります。

2020-01-30-08.jpg
 
実車の写真を確認するとパンタグラフは碍子を含め、
ほぼ煤けた黒色になってしまっていますが、今回のキットでは
新品のパンタをイメージして碍子部分を白、舟の部分を
カッパーで着色。
 
ちなみにパンタを装着したクモハ73と同じく、PS13パンタを
搭載したKATOのモハ80を比較してみると…

2020-01-30-09.jpg2020-01-30-10.jpg
左:クモハ73 右:モハ80
 
KATOのモハ80はパンタを含め色差しは行っていませんが、
73形キットの屋根上再現のクオリティの高さが良く分かります。
 
成形的には73形キットの高圧線や空気作用管の方が、80形よりも
細く再現されています。

これは実車の製造において80系の各種管やホースが73形車両よりも
太くなった可能性もあり、模型のスケール的に両方正解の可能性も
ありますが、模型を作りながら実車のこうした変化を調べてみる
というのもまた面白いかもしれません。
 
さて、今回は屋根上のパンタ周りや前面部分のパンタ鍵外し線を
中心に加工の工程をご紹介しましたが、文中でも触れたように
パンタはTOMIXのPS13を、幌にはKATOのASSYパーツで購入した
ものを使っています。
 
アイデア次第では他にも真鍮線を使ったり、銀河モデルや
タヴァサなどからリリースされているグレードアップ用の
パーツ類を採用すれば、さらに車両のディティールを高める
ことが可能です。
 
只、今回のパンタグラフの取り付け穴ではありませんが、
そうしたパーツ類を取り入れる場合は工作前にパーツ類は
すべて購入しておき、予めキットとパーツの形状等をよくよく
確認してから作業をスタートさせないと、後から大変な事態を
招く可能性も大いにあるというお話でした。

さあ、73形4両の完成までもう一息。次回は台車部分の加工です。
 
 

category: 工作

Posted on 2020/02/01 Sat.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

グリーンマックス73形キット製作記その1 

 
前回のトピックスで73形は随分と古い車両だと述べましたが、
件の横浜線では1979年まで現役で運用されていました。
 
1979年(昭和54)。あのピンク・レディーの代表曲「UFO」は1977年で
「サウスポー」が1978年。
更に言えば、キャンディーズの解散も1977年の事でした。

長老曰く、「つまりピンク・レディーやキャンディーズの活躍を
現役で見ていた横浜線の73形電車は、そんなに古い電車では無いんだ」
と力説するのでした。
 
ちなみに1979年は国鉄初乗り運賃が値上げし、ついに100円と
なったそうで、こんな事実を知ってしまうと、やはり73形電車は
昔の列車のようなような気がしないでもありません。
 
2020-01-24-01.jpg
 
さて、そんな国鉄73形車両のキット。
今回は塗装済みのクハ79形とモハ72+サハ78形のパッケージ。
そして塗装済みが入手出来なかったので、未塗装のクモハ73形の
4両分のキットを製作します。

モハ72は走行用に動力ユニットを取り付ける為、
グリーンマックスのコアレスモーター動力ユニットと
DT13台車と動力台車枠などのパーツも揃えました。

2020-01-24-02.jpg

未塗装キットのクモハ73形を開封するとこのような感じに。
前面部分が原型とHゴム更新型の選択が可能で、屋根上の
ベンチレーターなどが付いたパーツセットは全パック共通。
台車下の床下機器は最初から黒く塗装済みでした。

まずは車体を指定のGM鉄道カラー2「ぶどう色2号」で
塗装しましたが…

2020-01-24-03.jpg2020-01-24-04.jpg

上右写真の塗装済みキットと比べると色の違いが一目瞭然。
重ね塗りが必要になる事は分かっていましたが、この後
5回ほど重ね塗りを行いました。

さて、この車体は63系電車から引き継いだ元祖片開き4ドア車で、
最盛期の1950年代には約1,450両という当時の通勤電車の一大
勢力を誇ったそうです。
 
もともと戦後復興期の車両として作られたため、非常にシンプルな
デザインと輸送力最優先で設計された実用性重視の車両でした。
座席はロングシートで、101系以降ドアが両開きになるものの、
現在の通勤電車の基本的なルーツとなった形式です。

2020-01-24-05.jpg

塗装済みキットの方も、車体部分の接着を行っていきます。
窓は今では見たことがない3段窓。この形状は前身の63系電車から
引き継いだもので、窓の中央を固定して上部分と下部分の窓を
開閉する事で、座っている人だけではなく、立っている乗客に
対しての風通しも配慮した設計でした。

2020-01-24-06.jpg2020-01-24-07.jpg

次に貫通扉を旧型らしくベージュ色に塗装します。
すでに塗装済みのものは下の色が濃いのでしっかり塗装と乾燥を
繰り返します。ホロ取り付け部分のマスキングテープは2mm幅の
ものできっちり隙間をなくした上に、全面を18mm幅のもので
覆いました。

2020-01-24-08.jpg

全体的な塗装が済んだら、Hゴム部分をGM鉄道カラー9の
「ねずみ色1号」で、平筆の腹の部分で角度をつけながら
ゆっくりなぞり塗装します。

2020-01-24-09.jpg2020-01-24-10.jpg

最後に付属のガラスをサイズに合わせて切り出し貼り付ければ、
ボディは完成です。うっかり接着剤がはみ出るとバリの
ようになるので注意しました。

2020-01-24-011.jpg

床板パーツに床下機器を接着。続けてつや消しブラックで黒く
塗装しました。

2020-01-24-012.jpg

ちなみにクモハ73の主抵抗器は実車でもグレー塗装となっていて、
よく目立つアクセントとなります。この主抵抗器部分のみ、
Hゴム部分と同じくGM鉄道カラー9の「ねずみ色1号」で筆塗り
してあります。

2020-01-24-013.jpg
 
さて、次回は屋根上の加工と台車周りの製作をお届けしていきます。
どうぞ、お楽しみに。
 
 

category: 工作

Posted on 2020/01/25 Sat.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

旧型を知らないスタッフの為に 


現在制作室ではメイクアップシールなどのオリジナル商品の製作は
あえて中断させています。その理由は、旧型の車両を見たことがない、
ましてや乗ったこともない、というスタッフの存在です。

メイクアップシールも書籍や映像などの資料があれば表面上の
製作は可能です。しかし、そこに「その列車特有の空気感がしっかり
表現されているか?」どうかというのは別問題で、このシールデザイン
からは匂いが感じられないといった理由での容赦ないダメ出しを
受けることも少なくありません。

そんな不思議なダメ出しを連発するのが、映像畑出身の制作室
最年長の長老なのですが、このような空気感の反映されていない
シールデザインは「図面に色を塗っただけのもので逆立ちしても
デザインと言えるものではない!」と、なんとも哲学的(?)な
ダメ出しに若いスタッフは振り回される事となります。

そこで取りあえずは旧型の模型車両をキットで購入し、その模型から
感じ取れる空気感を学んでみようということで、グリーンマックスから
発売されている旧型を代表する73系のキットを購入し、キットを組み
立てながらの勉強会と相成りました。
 
2020-01-23-01.jpg

何とか完成した旧型客車73形の4両。
今回購入したキットは、未塗装のクモハ73形、着色済みのクハ79形、
そしてモハ72形+サハ78形の4両分です。
次回の富塚通信では、少しばかり73形キット工作の
過程をお届けしたいと思います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
~長老の73形トピックス~
制作室の長老いわく、73系は最近まで現役でいた車両だ。
なんて話をしていた。他のスタッフが?マークを示すと、
この最近とはなんと40年も前の昔のことのようで、年を取ると
40年前のつい最近のことらしい…

長老の話では、中学時代は仙石線にて73系で通学をしていたという。
高校時代、登校時に急に学校に行きたくなくなり、ふと横浜線に
乗り込んだことがあるそうで、その時の車両がやはり73系だったと
懐かしそうに話していた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
 
 

category: 工作

Posted on 2020/01/22 Wed.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

~トラス橋のある農村風景完成~ジオラマ製作記7 

 
2020年が始まりました。おめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
 

さて、皆様のおかげで無事お正月を迎えることができ、元旦から
スタッフ皆で新年会を開催。御節やお屠蘇を頂きつつ、和やかな
時間を過ごすことができました。

新年会では話も弾みお酒も進み、宴もたけなわになるかと思いきや、
誰ともなく御節を片付け始め、気が付くとテーブルの上には製作途中の
ジオラマが持ち運ばれてきました。

例年ではお正月でもシール製作を行っていることが多いのですが、今年は
黙々とジオラマ製作に勤しむスタッフの姿がありました。
強いていつもと違うといえば、ほろ酔い気分だったということくらいでしょうか。

やはり制作室スタッフは鉄道模型が好きなんだなぁと再認識しつつ
…ついに昨日、ジオラマが完成するに至りました。


今年最初の富塚通信では、ジオラマ完成までを一挙にほろ酔い気分で(?)
ご紹介したいと思います。
 
2020-01-06-01.jpg
 
川のグロスポリマーメディウムの重ね塗りを続けながら、
農家と畑、水田部分に水田シートを貼りました。
 
2020-01-06-02.jpg2020-01-06-03.jpg

上の左側の写真はジェルメディウムを塗った状態、右側はジェル
メディウム乾燥後にブレンデッドファイバー(1回目)を塗布した写真です。

川はグロスポリマーメディウムを4回ほど重ね塗り。
その後、表面処理としてジェルメディウムを塗っています。
 
ジェルメディウムは川の水面を表現するように、平筆の腹や先端部分で
川の流れを形作るようにしながら塗っていきます。
 
ジェルも丸1日以上乾燥させてから、仕上げとしてブレンデッドファイバーを、
川州の両側やジェルで作った波の上端部分に塗ります。
 
ブレンデッドファイバーは乾くと大部分が透明になるので繰り返し塗布すると
効果的ですが、逆に使い過ぎるとあたかも海の波のようになってしまう可能性も。
 
2020-01-06-04.jpg

同時に河原部分にも小石を敷き詰めボンド水で固着させます。
河原の上にフォーリッジを配置する箇所もありますが、全面に小石を
敷き詰めました。
小石はモーリンの「No.521川石 丸 小小 グレー」を使用。
今回は他のサイズの石との併用はしませんでした。

2020-01-06-05.jpg
 
農家や水田の周りの畦道は、スチレンボードでそれぞれ個別に製作しました。
先ず型紙を使って道の形状を型取りし、きっちり組み合うか微調整を
繰り返した後にスチレンボードで切り出し。
全面にボンドを塗布して緑と茶色のターフを混ぜたものをまぶします。
配合は緑のターフを多めにしました。
 
また、トンネル部分の山にはフォーリッジを接着。
濃いめの緑と明るめの緑など、3種類のフォーリッジを使っています。
フォーリッジは何だかんだと消費量が大きいので、多めに
購入しておくようにしています。
 
2020-01-06-06.jpg
 
上の写真は完成したジオラマです。

2020-01-06-07.jpg

トラス橋と河川部分。やはり今回のジオラマ製作で1番時間が
掛かったのが川の再現でした。
今回はブログでは触れませんが昨年の製作記6の記事掲載後、
ちょっとしたトラブルもありました。
 
また、ブレンデッドファイバーの使用に関して先述しましたが、
どうやら少し塗布した回数が多かったようで、川全体が少し
白っぽくなり過ぎてしまいました。
それらをリカバーする為、実は再度グロスポリマーメディウムの
重ね塗りを行っています。
 
本来は川面の最終工程はジェルやグラスファイバーになるのが
セオリーのようなので、その上にグロスポリマーメディウムを
重ね塗りする事が正しいかどうかは分かりませんが、とにかく川、
延いては水の再現にはまだまだ探求の余地があるというのが
正直なところです。
 
2020-01-06-08.jpg2020-01-06-14.jpg

ジオラマ最後の工程として線路を敷設し、バラストを撒きました。
高架上の線路際が少し寂しいので、グリーンマックスの3燈式信号機、
キュービクルやケーブル側溝を配置し、ケーブル側溝に関しては、
場所によって緩やかなカーブをつけることにより視覚上の変化をつけています。

尚、3燈式信号機も一工夫。塗装をした後、ウェーブの「H・アイズ3ミニ クリア」を
ガンダムマーカーのメタグリーンで塗装し接着しています。
2020-01-06-16.jpg

しかし右端のように、黒色で塗装をした上にグリーンで塗装したレンズを
そのまま付けると、せっかくのレンズが全く目立たなくなってしまいました。
そこで点灯部分の下地を白く塗り、グリーン塗装のレンズをはめたものが
真ん中のものです。右と比べるとかなりくっきりと視認できます。

左端がレンズを付けずにグリーンでそのまま塗ったものです。
上の画像では分かりにくいのですが、レンズを付けた信号機と比べ、
立体感に乏しく、リアルさに欠けています。
「アイズ3ミニ クリア」はレンズのサイズが1mm~2.8mmと幅広く付属していますが、
大きいと信号機に接着できませんので1mmか1.2mmのものを使うと右側の
ように丁度フィットするようです。

しかし個数の限りもありますので、真ん中のものでは1.5mmサイズの上部を
山形にカットして対応しています。
 
2020-01-06-10.jpg

農家と段ボール紙で作成した畑部分です。
実はこの農家の内部にはLED照明を取り付けてあります。

2020-01-06-11.jpg2020-01-06-12.jpg
  
32mm片面丸型ユニバーサル基盤に4本足の角型LEDを使用。
このLEDには3つものLED素子が直列に接続されており、
輝度が高いのが特徴です。ちなみに抵抗は560Ω。

また、拡散性もあるのでこうした家屋の照明にも向いていますが
少し明るくなりすぎるので、光量をボリューム調整が出来るようにしてあり、
適宜LEDの明るさの可変が可能です。
ちなみに農家の模型をそのまま置くと、模型内部の仕切りで光が
遮られてしまい、部屋によって光量が変わってしまうので、ピンバイス
などで仕切りに穴をあけて光が通るようにしています。
 
2020-01-06-13.jpg

最後に紹介するのが木造小学校です。校庭はスチレンボードで
製作しています。当初は校庭内の二本の大きな木や花壇などは
考えていなかったのですが、視覚的にどうも淡泊だなと思い
急遽自作して配置しました。因みに花壇は津川洋行の
レンガ塀の高さをカットしその上からレンガ色で塗装しています。
 
また、以前のジオラマ製作時にも使用した津川洋行の街灯も
農家や学校周辺に使用しました。コンクリ製ではない木製の、
まるでセミでも止まっていそうな田舎を思わせるフォルムの街灯です。
只、そのままでは色が薄いので、塗装し直した上で使っています。
 
今回のジオラマは農村風景を製作したものですが、農村などは
あまりにリアルさを追求すると却って地味になりがちです。
ですので農家や田畑、学校などの配置をはじめ、今回は敢えて
ジオラマらしさ(?)を意図した製作を行いました。
 
作業が出来ない日もありましたが、製作日数は大体一ヶ月くらい
だったしょうか。ちょっとした作業をするだけでも数時間単位の
時間があっという間に過ぎてしまいます。更に接着剤や塗料、
特に画材の乾燥には24時間待たねばならない事も間々ありました。

ブログだけでは、なかなか全ての工程を詳しくご紹介する事は
叶いませんが、そうしたジオラマ製作の側面をお伝えすることが
出来たのであれば幸いです。
 
 

category: 鉄道レイアウト

Posted on 2020/01/08 Wed.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

~川を作るにも絵心は必要?~ジオラマ製作記6 

 
本日の富塚通信は前回のジオラマ製作記5の続きです。
 
2度塗りしたグロスポリマーメディウムをしっかりと
乾燥させてみたところ…なんと!?
 
2019-12-27-01.jpg
 
川が見事なブルー&水色になってしまいました。
確かに鮮やかなブルー(水色)の河川もあるとは思いますが、
少なくとも今回のジオラマ製作のコンセプトである
「心安らぐ農村風景」を流れる川のイメージとは異なります。
 
どうしてこうなってしまったのか?実は心当たりが…

2019-12-27-02.jpg2019-12-27-03.jpg
 
前回の製作記5で1度目のグロスポリマーメディウムを
流し込んで乾燥させて後、川の色味が川底の水色そのもの
だったので、少し青味を持たせたいと、メディウムの
表面にクリアーブルーを薄く塗ってみたのでした。
 
イメージでは川底の水色にクリア(透明な)ブルーが
被さることで、丁度良い青味になることを期待したのですが、
想定を超えてビビッドな色合いの川に!
 

川の色については幾つかの条件が重なって作り出される
わけですが、最も大きな要因は川の中で起こる光の散乱
だそうです。故に川を見る位置やその日の天候によって
川の色も常に異なってくるわけです。
 
実際、今回製作したい川の色味は青味がかった緑の川、
もしくは若干鈍色っぽい川です。
 
しかし、あまり漠然としたイメージでは、また失敗に
つながるので、木材の切れ端を用意して、色の調合と
確認を行いました。塗料は模型用のものを使っています。
 
2019-12-27-04.jpg
 
色味の確認では折角なので、グロスポリマーメディウムの
流し込み方や何か良い重ね塗りの方法等がないかも試して
みました。
 
その結果、今度は鮮やかさを抑えつつ、青味の中に緑色と
灰色の流れがしっかりと視認出来るよう塗装。
さらに川の流れが強調されるように敢えて筆のタッチを
荒くして描画してみたのですが…
 
2019-12-27-05.jpg2019-12-27-06.jpg
 
ジオラマを遠目から見る分にはそれなりに見えます。
しかし、少し近づいてみると、色と色の境目がくっきりと
し過ぎており、粗い印象の仕上がりとなってしまいました。
 
この失敗を活かして、今度はあまり色を使わずに、
使う塗料を絞ることにしました。
色々と試した結果、今回は水性ホビーの「ブルーグレー」と
「インディブルー(青)」の2色だけを選択。
 
2019-12-27-07.jpg2019-12-27-08.jpg
 
調色の比率はブルーグレーをメインに、3割前後インディ
ブルーを混ぜながら塗装しました。
  
本当は川の中心部分はそれだけ水深があるはずなので、
少し濃い青味になるようにしようかとも考えました。
しかし、ジオラマ実寸の川幅は決して広くはない事を
考慮して、今回は完全に均一というわけではないものの、
あまり極端な色味の違いが表れないよう気を付けながら
着色する事に。

2019-12-27-09.jpg2019-12-27-10.jpg

川の着色が終わったら前回同様、グロスポリマー
メディウムにクリアーブルーを混ぜて、川の部分に
流し込みます。
 
尚、今回は川の色に少し緑のテイストが欲しかったので、
クリアーグリーンも混ぜてみましたが、乾燥の経過を
見る限り、ほとんど効果が表れているようには思えません。
 
今回の川の再現ポイントをまとめてみました。
1:クリアー系の塗料はメディウムに混ぜても効果なし
2:しかし、メディウムに直接塗るととても鮮やかに
3:川には色を多用せず、メインカラーを絞る
4:色はあまり原色系のものは使わず、彩度の低いものを
5:色の境界が目立たないようにぼやかしながら着色
 
当然、再現したいと思う川によって、上記の要件が
当てはまらない事は言うまでもありません。
しかし、どのような川を再現するにしても絵心は
あった方が良いという事だけは痛感しました。 
 
さて、これからしっかりとメディウムを乾燥させてから
次の作業に進んでいきます。
  
 

category: 鉄道レイアウト

Posted on 2019/12/27 Fri.   edit  |  tb: 0   cm: 0