05 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 07

レイアウト完成 


製作室では、仕事の合間に製作し続けたレイアウトが約3年かかってようやく
完成しました。また、メイクアップシールやグレードアップパーツ等のマニュアル
撮影用のカメラ機材も、これを機に一眼レフをフルサイズ化。

そこで本日の富塚通信は、先だって発表・発売した「グレードアップパーツ」加工を
施した車両を使って、レイアウトで走行させつつ撮影したイメージ画像を少しばかり
お届けしたいと思います。


●DF50 
1972年(昭和47年)~1975年3月まで、10系寝台を使用した急行「紀伊」が
東京-紀伊勝浦間に運行されていました。
東京-名古屋間は同じく10系寝台編成の急行「銀河」を併結し、
名古屋で切り離し、名古屋-亀山間をDD51、亀山-紀伊勝浦間を
DF50が牽引しました。
その後1975年(昭和50年)寝台急行「紀伊」は、14系寝台特急に格上げされ、
1984年2月廃止まで紀州路の優等列車として君臨しました。
下記の写真は、あくまでもイメージとして亀山機関区でのDF50と
紀勢線での一番の難所である〈荷坂峠〉越えをするDF50牽引の
寝台急行「紀伊」のイメージ画像、そして春の農村風景を行くDF50牽引の
寝台急行「紀伊」の姿です。

2017-11-19-021.jpg
亀山機関区でのDF50 後ろにはDD51の姿が

2017-11-19-022.jpg
〈荷坂峠〉を越えていくDF50牽引の寝台急行「紀伊」

2017-11-19-023.jpg
春の農村を行くDF50牽引の寝台急行「紀伊」


2017-11-19-004.jpg
グレードアップパーツセット「DF50用」 ¥4,800(税抜)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)


2017-11-19-005.jpg
「10系寝台客車 8両セット」  3,400円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)


●DD54
1972年(昭和47年)それまで急行だった「出雲」は、20系による寝台特急に
格上げされる事に。この時期、山陰本線での牽引機がDD54でその独特の
フォルムが印象的な機関車でした。
出雲の厳しい冬が去り、待ちに待った季節の中を快走するDD54牽引の
寝台特急「出雲」の姿です。

2017-11-19-024.jpg
春の農村を快走するDD54牽引の寝台特急「出雲」

2017-11-19-025.jpg
石造りのトンネルを抜けるDD54

2017-11-19-008.jpg
グレードアップパーツセット「DD54用」 3,600円(税抜)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)


2017-11-19-009.jpg
「20系 特急形 寝台客車 7両セット」  3,200円(税別)
「20系 特急形 寝台客車 増結13両セット」
  4,000円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)



●ED75-1000 
言わずと知れた交流機の標準機であり、東北本線・黒磯以北、常磐線・水戸以北で
北の主として長きにわたって君臨し続けたED75。
そのED75を高速対応させたのが、1000番台です。
この1000番台の代名詞といえば、20系特急寝台の牽引した姿が有名ですが、
東青森-隅田川間のコキ10000による高速コンテナ列車は、東青森-黒磯間を
ED75-1000番台による重連が行われ、交流機の赤き主役のもう一つの顔
といったところでした。
下記の写真はそのED75-1000番台重連による在りし日の高速コンテナ列車と
20系寝台特急「ゆうづる」のイメージ画像です。

2017-11-19-026.jpg
山間をED75-1000番台重連に牽引される高速コンテナ列車

2017-11-19-027.jpg
駅舎に到着したED75-1000番台牽引の20系寝台特急「ゆうづる」


2017-11-19-012.jpg
グレードアップパーツセット「ED75-1000番台」 4,400円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)


2017-11-19-009.jpg
「20系 特急形 寝台客車 7両セット」  3,200円(税別)
「20系 特急形 寝台客車 増結13両セット」
  4,000円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)


2017-11-19-013.jpg
「24系 寝台特急 ゆうづる 基本6両セット」  3,600円(税別)
「24系 寝台特急 ゆうづる 増結6両セット」
  3,600円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)



●ED75-700 
ED75を奥羽本線・羽越本線用の耐雪・耐塩害対策装備機を施したED75の
最終形態。1971年から1976年までに91両が製造されました。
その外観の違いは屋根の上に現れ、それまでの交流機の特徴である
多くの碍子が並ぶ形状とは異なり、EF81にも似て、実にシンプルな
構造になりました。
その後、津軽海峡線用にED79に改良されたのは有名な話です。
さて、ED75-700番台牽引機として有名なのは、「日本海」「あけぼの」
が有名。特に「あけぼの」は一般的な寝台特急「あけぼの」引退の頃には、
他のブルートレインといえば豪華寝台特急「北斗星」しかなく、その意味では、
昔ながらの寝台列車の用途という意味合いを持った最後のブルートレインと
言えるでしょう。
下記の写真は山深き奥羽山脈越えに挑むED75-700番台牽引の
在りし日の姿のイメージです。

2017-11-19-028.jpg
奥羽山脈越えに挑むED75-700番台牽引の「あけぼの」

2017-11-19-029.jpg
トンネルも力強く駆け抜けるED75-700番台

2017-11-19-016.jpg
グレードアップパーツセット「ED75-700番台」 4,400円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)


2017-11-19-017.jpg
「24系 寝台特急 あけぼの 9両セット」  3,800円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)


2017-11-19-013.jpg
「24系 寝台特急 ゆうづる 基本6両セット」  3,600円(税別)
「24系 寝台特急 ゆうづる 増結6両セット」
 3,600円(税別)
(※販売価格は2017年11月時点のものです)
旧編成のあけぼの再現では、この24系「ゆうづる」パッケージ対応の客車を
利用することができます。


今回は製作室のレイアウト完成に合わせ、今月発売を開始したグレード
アップパーツ対応の牽引機を使って、レイアウト走行シーンの撮影を
敢行してみました。

実は本レイアウト、写真撮影だけではなく動画撮影も考慮に入れて
製作を行ってある為にレイアウト上の撮影スポットにも制約があり、
思いのほか撮影に時間が掛かったりもしましたが、各列車が運行
されていた往時の情景を良く表現できているのではないかと思います。

本日のブログに登場したDF50、DD54、ED75-700そしてED75-1000は
各車両共にグレードアップパーツ加工を行い、牽引している客車の
内装にはメイクアップシールの貼り付け加工を施してあります。

ぜひ鉄道模型のリアルな再現にグレードアップパーツ、そしてメイク
アップシールをご活用ください。


ちなみに、今回撮影したレイアウト写真の中では、ED75-700の最後に
ご紹介しましたトンネルから出て来る「ED75-700あけぼの」のショットが
お気に入りです。

先に掲載した画像は横ショットですが、実はトンネルと鉄路をより強調
した縦ショットの写真もあります。

2017-11-19-018.jpg

最後に製作室スタッフ内でも人気を二分した「ED75-700あけぼの」の
もう1枚の写真を掲載して、今回のブログを終わりとさせて頂きます。
 
  
 

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category: 鉄道レイアウト

Posted on 2017/11/19 Sun.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

製作室ジオラマ~ヤード編~ 


制作室では現在、新製品メイクアップシールとして「80系300番台
飯田線 6両編成」と「115系 湘南色」を鋭意製作中です!

これらメイクアップシールは現在シール採寸とデザイン作業を
それぞれ行っており、完成まではもう少し時間が必要です。

そこで、本日の富塚通信では制作室に設けたジオラマの一部と
その舞台裏をご紹介します。

2017-09-15-01.jpg
ヤード~機関庫・留置線(車両区)~

今回はタイトルの通りジオラマのヤード部分についてなのですが、
その前に少しだけ当製作室ジオラマの置かれた少し特殊な環境に
ついて触れておきたいと思います。

当方がシールの作成をメインで行っている制作室の広さは7.5帖。
そこにパソコン4台と大判を含むプリンター4台が所狭しと配置
されています。

実は制作室ではメイクアップシールの作製に他にもデザイン業務
からDTPや動画編集等も行っており、それらの作業をこなす為の
パソコンを中心とした機材をこの7.5帖の中に収めてあります。

特にビデオ編集用としてパソコン周辺機材の他に5.1chサラウンド
システムやブルーレイを始めとするAV機器をも収納する必要もあり、
かなり限られたスペースの中でジオラマを設置する必要がありました。

というよりも現実的にジオラマは、これらパソコン機材やAV機器の
上にしか設置するスペースが確保する事が出来ません。

そこで7.5帖の室内をぐるりと取り囲む形で、地面から約130cmの
高さで橋桁をはかせる形でジオラマを設置してあります。

制作室を訪れたお客様からは「どうしてここまでしてジオラマを?」と
尋ねられるのですが、メイクアップシールやグレードアップパーツ等の
製品を製作する上で、実際に鉄道模型が楽しまれる環境を整えることは
デザイナーにとって感覚的な側面からいっても重要な要素なのです。

ちなみに余談ですが、完成させたばかりのメイクアップシールを貼った
鉄道模型を、このレイアウトで走行させた時は格別の喜びが湧いてきます。

と、ここまで文章ばかり前置きが長くなってしましましたので、
早速、機関庫や留置線(車両区)といったヤードについてご紹介
させて頂きます。

2017-09-15-02.jpg
留置線には車両区設備も

このヤードの長さは直線で約4.5mとなっており、車両区の留置線は
15両の長大編成での入線を可能にしています。
尚、1番上の写真は室内の環境から魚眼レンズを使って撮影を行いました。

2017-09-15-03.jpg
奥に見えるのはDD16とラッセル式除雪車

留置線にはメイクアップシールを貼った車両の撮影用に電圧ボリュームを
設け、機関車と客車とは別電源とし、室内灯の照度を上げても車両が
勝手に動かない配線となっています。

2017-09-15-04.jpg
時代を感じさせるレンガ造りの機関庫

また、このヤード内では留置線だけではなくレンガ造り機関庫や
電気機関車用の機関庫も設置している関係から、かなり複雑な電気配線
(多セクション)となっており、リアルタイムで通電確認をする必要性から
6個の「電圧チェッカー」を使用しています。

2017-09-15-05.jpg
電圧チェッカーで通電を常時チェック

2017-09-15-08.jpg
電圧チェッカーの保護用に前面ガードも自作

この前面ガードは電圧チェッカーの保護はもちろん、撮影時(特に夜景シーン)の
露出値への影響を遮断する必要から自作したものです。

2017-09-15-06.jpg
商店やコンビニ内にもLEDを取り付け済み

尚、ヤード内の機関庫を始め、ジオラマ奥の住宅地の建物には
全てLED照明を取り付けてあり、撮影も考慮に入れて、1軒1軒
すべての照明をボリュームコントロール出来るようにしました。

2017-09-15-07.jpg
建物のLEDの光量調節用のボリューム

沢山のボリューム設置に関しては、製作室の橋桁式における
特殊なジオラマ故のメリットかもしれません。

ちなみに普段ジオラマの側面には、空模様を再現した側面ボードを
設置してあります。
これにより空模様を活かしてそのまま撮影する事も、またボードを
取り外して長大路線を撮影する事も出来ます。

2017-09-15-11.jpg
空模様の側面ボード

そしてこの側面ボードには更なる活用法が。
それがコチラ。

2017-09-15-10.jpg
埃除けのカーテン

ジオラマに埃が積もらないようカーテンを取り付けてあり、
側面ボードはそのカーテンを支える役目を果たしているのです。
埃はジオラマにとって大敵。製作した後の保守メンテもしっかり
行いたいものです。

2017-09-15-09.jpg
電車庫とEF65・EF64ユーロライナー

今回は制作室のジオラマが置かれたちょっと特殊な環境と一緒に
ヤード部分とジオラマの舞台裏、もといジオラマの橋桁下部分や
カーテンによる埃対策についてご紹介させて頂きました。


さて、最後に商品宣伝を。

ジオラマ・レイアウトの通電確認を常時行える
~富塚商会オリジナル商品~
「レイアウト路線用 電圧チェッカー」¥1,980(税別)
(※販売価格は2017年9月時点のものです)

2017-09-15-12.jpg
レイアウト路線用電圧チェッカー

特に長大路線のレイアウトで威力を発揮!
KATO用とTOMIX用の2タイプをご用意。
詳しくは当店ホームページ「ジオラマ関連オリジナル商品」の
ページをご覧ください。


最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: 鉄道レイアウト

Posted on 2017/09/15 Fri.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

製作室も桜満開 


現在製作室ではメイクアップした列車の撮影を行う為に
様々な情景シーンを想定したジオラマを制作中です。

さて、今年の桜前線の予想では関東地方の開花時期は
平年並みという事で、当店のある我孫子でもつい先日
見頃を迎えました。

本ブログを書いている4月10日は、宮城県などの東北
地方で満開となっているようです。
やはりこの時期は桜の開花予想に胸が躍ります。


そこで、今回の富塚通信では一部完成した桜満開の
ジオラマ風景をご紹介したいと思います。

2017-04-10-01.jpg
さくら~農村をゆくキハ~

ジオラマシーンは昭和の農村風景です。夜汽車の撮影も考慮し、
農村家屋及び街路灯にはLED加工を施してあります。

農家の周りや線路に沿って、10本以上の桜を植えて季節は
まさに春。ちなみに桜の前にあるのは林檎の木です。

ジオラマ製作に当たっては桜を始め、大量の樹木を
購入しましたが、樹木以上に地面に撒くフォーリッジや
ターフも大量に使用しています。

特にフォーリッジやターフは単調にならないように、
数種類の色の違うものを混ぜて使用しました。
そんな地面の上に桜の花びらが散っていて、いい味を
出してくれています。


そしてそんな農村をゆっくり走るのはキハ28とキハ58。
車内はもちろんメイクアップシールを用いてブルー
モケットの座席もメイクアップ済みです。

余談ながらこのキハ車両、ジオラマ制作に触発されて
車両全面に模型には成形されていないエアーホース
加工を行っています。

2017-04-10-02.jpg2017-04-10-03.jpg
エアーホース・タブレットキャッチャー・保護柵を取り付け

このエアーホースの成形はかなり精密なのですが、その分
パーツ自体が細かい為に加工はかなり大変でした。
更にはエアーホースに止まらず、タブレットキャッチャーと
保護柵も取り付けてしまいました!

ジオラマにこだわっていると、そこを走行させる車両にもこだわり
たくなるものですね。ちなみにキハのグレードアップ加工の決行に
関しては、決して筆者が桜前線北上のニュースに浮かれていた
せいではありません。

さて、今回は時期的に桜満開の農村風景のジオラマを
ご紹介しましたが、今後農村以外のジオラマ風景を
利用した写真も随時お届けできればと考えておりますので、
どうぞお楽しみに。


 
最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: 鉄道レイアウト

Posted on 2017/04/10 Mon.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

HOゲージナロネ21室内灯オリジナル加工 

2012-12-10-01.jpg
HO用メイクアップシール試作品ナロネ21店内展示中

試作車両を店内に展示するにあたって、内部の繊細なディティールを
アピールするには、既製のHO用室内灯では光量が不足気味なので
LEDを9ヶ内臓したリボン状のテープLEDを使用してみました。


2012-12-10-02-2265.jpg

2012-12-10-03-2267.jpg

KATOのHO用LED室内灯ではなく、テープ状LED照明を使用してみました。
この為、供給電源はイヤホンのリード線を使用し、中間部でピンコネクター
にて床部と上部LEDとを接続しています。

2012-12-10-04-2270.jpg

供給電源のLEDへの取り出しは、Nゲージ用の電球タイプ室内灯
セット(11-201)に付属の集電板A(左右)を使用しています。
(リード線半田付部は細く加工しています。)


2012-12-10-05-2272.jpg

2012-12-10-06-2275.jpg

進行方向により供給電源の極性が切り換わる為に、ダイオードブリッジを
組み込み、出力側に気休め程度かもしれませんが、LEDの「チラつき」防止の
為に、スペースの制限で小型化出来る18V22MFのタンタルコンデンサーを
挿入しています。タンタルコンデンサーの注意点は、耐圧は必ず18V仕様
以上の規格で且つ極性を間違えないようにします。
間違うと簡単(瞬時)に破壊してしまう破目に・・・


2012-12-10-07.jpg

テープ状LEDの全体像で、9ヶのLEDが内蔵されています。
屋根内側には、片面粘着のアルミ箔をベースにその上に
テープLEDを接着しています。
アルミ箔はLEDの放熱及び光を反射させる為に使用しました。
反省点ですが、アルミ箔は下地の凸を避けて全体にもう少し細く
加工すれば良かったかなと思います。

2012-12-10-08.jpg
2012-12-10-09.jpg

おまけで人形を配置してみました。子供連れの親子に対して
「はやく、はやく」と先にいる婦人が手招きしています!


現在、上記室内灯加工済みの模型を店内ショーケースに展示中。
ご来店の際は是非ご覧ください!

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category: 工作

Posted on 2012/12/10 Mon.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

室内灯クリア~色温度から見たナチュラルな室内再現~ 

当店オリジナル「メイクアップシール」は、もちろんそのままご使用頂くだけで
模型室内のメイクアップを十分お楽しみいただけますが、メーカーから発売されて
いる別売りの室内灯セットを導入して頂ければ、さらに臨場感あふれる室内再現が
可能になるようデザインを行っています。

さて、これまで富塚通信内でも度々触れてきましたが、昨年KATOから発売された
「LED室内灯クリア」
これが明るくて確かにクリアではあるのだけれども、どうにも青っぽいという現象に
対して今回製作室のスタッフは、色温度と露出値という観点から実際にどうなのか
上記の疑問に答えるべくある調査を敢行しました。


まず確認のために「白色室内灯」と「LED室内灯クリア」をそれぞれセットした
車両(オハネフ25)を撮影してみたところ、明らかに「LED室内灯クリア」の方が
青味がかっていることが判明。

2012-07-28-n01.jpg2012-07-28-n02.jpg
左:旧・白色室内灯拡大画像 右:新・室内灯クリア拡大画像


今回の実験ではこの視覚の違いを、色温度計と露出計を使って計測してみました。
その結果が下記の表です。

2012-07-28-n03.jpg


~計測方法及び説明~
─────────────────────────────────────────

1:「白色室内灯」と「LED室内灯クリア」の色温度と露出値をそれぞれ5回計測して、
その平均値を出しました。上の段が「白色室内灯」で、下の段が「LED室内灯クリア」です。

2:「白色室内灯」「LED室内灯クリア」ともに、付属の調整フィルターを使用した場合と、
使用しなかった場合の2パターンを計測しました。

3:「色温度」とは、光源が発している色味。単位はk(ケルビン)。一般に寒色系の
色ほど色温度が高く、暖色系の色ほど色温度が低い。今回使用した計器では、5500Kが
昼白色(色味に偏りがない状態)となっています。

4:「輝度」とは、光源の明るさ。今回は写真撮影用の露出計を使用しているので、
EVという単位で表している。数値が大きいほど光源が明るくなります。

5:パワーパックはKATO製のものを使用。電圧は10Vで統一してあります。

6:室内は外部の光が入らないよう遮光し、室内灯以外の光源はない環境です。

────────────────────────────────────────


上記の測定結果から、

◎「LED室内灯クリア」は「白色室内灯」よりも、1000k程高い=青みがかっている!

◎「LED室内灯クリア」は「白色室内灯」よりも、2EV程高い=光が明るい!
 


という、2点がはっきりしました。またこの傾向は、調整フィルターを取り付けても
同じだということも分かります。

尚、1000kの違いを例えるならば、明るい曇りの日と雨の日の日中の青みの違いくらい。
2EVは、外の日なたと日陰くらいの違いになります。(下記の写真を参考)

2012-07-28-n04.jpg
2012-07-28-n05.jpg2012-07-28-n06.jpg
左:日なたでの数値15.8EV 右:日陰での数値13.9EV  

また、数値上証明することはできませんが、色温度の計測中「白色室内灯」は、
かなりの頻度で計測エラーになりました。あくまで推測の域を出ませんが、
「白色室内灯」は光の安定性が多少不安定なのかもしれません。


下記の写真は、今回の実験に際して各計測パターンの状態の車両をボディを外した状態と
ボディを付けた状態で撮影したものです。

2012-07-28-n07.jpg
2012-07-28-n08.jpg
「白色室内灯」調整フィルターなし

2012-07-28-n09.jpg
2012-07-28-n10.jpg
「白色室内灯」調整フィルターあり

2012-07-28-n11.jpg
2012-07-28-n12.jpg
「LED室内灯クリア」調整フィルターなし

2012-07-28-n13.jpg
2012-07-28-n14.jpg
「LED室内灯クリア」調整フィルターあり

写真は、撮影条件をすべて統一させカメラの設定を一切変えずに行っています。
また、画像ソフト上での調整も一切行っていない為、色とびがあり、ホワイト
バランスも統一されていません。
逆にいえばこれだけ「白色室内灯」と「LED室内灯クリア」、調整フィルターを
使用する、しないでは違いが生じるということがお分かり頂けると思います。



さて「LED室内灯クリア」では、露出値が向上してより明るくなったことは大いに
歓迎すべきことではありますが、色温度が高めになっているために青味が強くなって
いる点はよりリアルな実車再現という点ではデメリットです。

そこで、今回はこの色温度対策として2012/05/30の富塚通信にて取り上げた写真
撮影用の色温度変換フィルターを使用し、色温度の調整にチャレンジしてみました。

2012-07-28-n15.jpg
今回は数あるLBAフィルターの内から号数8番を使用


計測方法は「LED室内灯クリア」の光源前に、8番フィルタを貼り付けた状態にて
行いました。その他の計測方法は先の~計測方法及び説明~と同じです。

結果は以下の表の通り。

2012-07-28-n16.jpg

はじめLBAフィルター8番を1枚貼り付けて測定したところ、数値が6000kオーバー。
当然、室内灯セット付属の調整フィルターは使用していませんが、これでは「LED室
内灯クリア」に調整フィルターを付けた状態よりも青味が強い事になってしまいます。
あわててLBAフィルター8番を2枚重ねにして再計測を敢行。
すると、数値は4490kと従来の「白色室内灯」に調整フィルターを使用した時と
同じ色味の光を再現することができました。

しかも、輝度は「LED室内灯クリア」の8EVを維持。つまり、この方法をとれば
従来の「白色室内灯」を使った時の白熱灯車内再現に近い色味でありながら、
「LED室内灯クリア」使用時の明るさで室内を照明する事が可能になるのです。
さらに「LED室内灯クリア」をダイレクトに使用した時に発生する、不自然な
テカリ(反射)を自然な形で低減。これによりシールのデザイン細部の視認性が
高まります。

また、色温度変換フィルターを使う利点としては、メーカーから強さの違う
フィルターが数多く販売されているので、複数枚のフィルターを併用して使う
ことによって、ほぼ完璧な色温度のコントロールが可能になるという点が
あります。

もちろん、室内灯セットの調整フィルターに貼り付けることも出来るので、
メーカーの白熱灯再現よりも、より赤みの強い室内再現にも十分対応できます。
これは旧型客車、例えば戦前型のオハ35等、当時の白熱灯を使用していた
客車群のリアルな室内再現にうってつけではないでしょうか。


2012-07-28-n02.jpg2012-07-28-n17.jpg
左:新・室内灯クリア通常タイプ 右:室内灯クリアにLBAフィルターを使用
LBAフィルターを使えば、「LED室内灯クリア」の明るさをそのままにより自然な
室内の照明効果が得られます。



さて、今回は前々から青味が強いともっぱらの噂だった「LED室内灯クリア」を
色温度の数値から実際にどうなのか確認実験を行ってみました。
今後、輝度の明るさや光のちらつきの少なさなどから「白色室内灯」よりも
「LED室内灯クリア」が室内照明の主流になってくると思います。
そんな時、より実車に近い自然な室内再現のテクニックとして、こうした色温度変換
フィルターをお使い頂ければ、メイクアップシールの室内再現がその照明効果と
相まって、より鮮明且つナチュラルなものとしてお楽しみいただけます。

最後にトワイライトエクスプレスに「LED室内灯クリア」を取り付け、上記の色温度
変換フィルターの内「LBAフィルター2番」を付けて色温度を微調整した室内写真を
お届けします。室内灯の色温度のこだわりは、先のブルトレB寝台や旧型客車だけでは
なく、トワイライトやカシオペアなどの豪華寝台だからこそ活きてくる側面もあります。


2012-07-28-n18.jpg2012-07-28-n19.jpg
2012-07-28-n20.jpg2012-07-28-n21.jpg
2012-07-28-n22.jpg2012-07-28-n23.jpg


夏休みの工作の宿題は子供だけのものではありません。今年の夏は色温度に
こだわった大人の工作にチャレンジしてみるのも一興かもしれません。

メイクアップシールのお求めと合わせて室内灯セットもどうぞ!
ホームページ>>

※今回使用した色温度変換フィルターは、写真専門店などでお求めください。 

 
最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: 工作

Posted on 2012/07/28 Sat.   edit  |  tb: 0   cm: 0