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動画撮影~ライティングについて~ 


今回は当制作室でのビデオ撮影としての最終章
「ライティング」についてを中心に紹介します。

基本的に撮影時には多灯ライティングによる撮影が必要となります。
これはフロントからのライティング一灯では影が出来てしまうために、
その影を程よく薄くするためのフロントとは別にもう一灯必要となります。
また、全体的な立体感を出す為に、真上からの照明も必要になります。

2019-02-15-01.jpg

現在市販されているライトのそのほとんどがLED式なのですが、
ビデオカメラに直接装着するクリップオン式のものよりもジオラマを
広範囲で照らし出すためにはスタンド式照明灯の方が良いでしょう。

2019-02-15-02.jpg

上記の写真は、オーム電機で発売している「LEDズームライト」という
懐中電灯で、発光部の先端を回すことによって光の当たる範囲を
調整出来る為、スポット光として使用しています。
但し、やや赤みが強い発色なのでソフト上での調整が必要になります。


次にライティングを施した時に、問題になりやすいのがジオラマ上の
家屋や街灯の明るさです。
そこで、これらのジオラマ上の灯りの強さを調整する為の
照明ボリュームボックスを設けてあります。
2019-02-15-04.jpg

但し通常はローアングルなどの撮影時に、照明ボリュームボックスが映り
込まないように緑色に着色したカバーで覆いを取り付け、マグネットを使い
着脱可能にしています。
2019-02-15-03.jpg


最後にカメラ周りのちょっとした便利グッズを紹介しましょう。
2019-02-15-05.jpg

上の写真は「フォローフォーカス」というピント合わせのアクセサリーです。
走行時の車両の撮影時はそのほとんどがマニュアルフォーカスになります。
これはオートフォーカスで撮影すると架線柱を車両がくぐり抜ける際に、
架線柱側にピントが移動し易いからです。

そこでオートフォーカスをマニュアルフォーカスに切り替え、フォーカスリングで
ピント移動をさせていくのですが、トルクの重さからスムーズなフォーカス移動が
難しくなることが多々あります。
そんな時、効力を発揮するのが「フォローフォーカス」。
実際の使用感は効果絶大でした。

正直なところ、あまり期待はしていなかったのですが、取っ手のサイズも
長すぎて他の機材に干渉することも、短すぎて握りずらいという事もなく、
長すぎず短すぎず絶妙な長さで、調整ベルトもビデオカメラや一眼レフの
フォーカスリングにフィットしてなかなか良い感じでした。
なによりリングを回す際の労力が段違いと感じました。


次に紹介するのが、「ブラックミストフィルター」です。
2019-02-15-06.jpg

今回、初めにライティングについて紹介しましたが、鉄道模型の場合、
列車を走行させるシーンもある為、場合によっては照明光が強く
当たりすぎてしまうケースも。すると映像にエッジが立ち過ぎて
しまうのですが、この時便利なのがこのブラックミストフィルターです。

エッジを抑えるソフト効果を持つフィルターを使う場合、どうしても
エッジがボケ過ぎてしまい、画像全体に締まりが無くなってしまいがちです。
その点、ブラックミストはハイライト部分とシャドーの部分の明暗さを
バランス良く和らげてくれるので、使用頻度の高いフィルターとなっています。
下記の写真はEF60とEF58を、フィルターなしとブラックミストフィルターを
使って取り比べた画像です。

2019-02-15-07.jpg
通常時

2019-02-15-08ari.jpg
ブラックミスト使用

ブラックミストフィルターを使うと、特に車体のエッジがバックの背景と
馴染んでいることがお判り頂けると思います。
2019-02-15-09.jpg
左:ブラックミストなし 右:ブラックミストあり

部分的に拡大してみました。
ブラックミストフィルターとはいえ、ソフト効果がある為画像のシャープさは
弱まってしまいますが、それでも他のソフト効果のあるフィルターに比べ、
格段に使い勝手がいいフィルターであることは間違いありません。

また、こうした部分もライティング如何によっては、より雰囲気のある
映像に仕上げることも可能です。このフィルターは基本的に写真用の
フィルターですが、そうした点から、テレビ局でも動画撮影時に
対応するフィルターだという話も聞きます。


さて、今回ライティングを軸にビデオ撮影の機材などを紹介してきましたが、
光の当て方や、ライトの光の色を色付きカバーなどで変更することで
昼の走行シーンから夕景、夜景走行シーンまで印象的に撮影することが出来ます。

現在各社からジオラマ用の素材が多数発売され、近代都市から農村、
また山間部や川、トンネル、橋梁など様々な風景を再現することが出来ます。
ぜひ自分の再現したいシーンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
そして一眼レフを含む撮影機器が溢れている昨今、作ったジオラマで
撮影してみませんか。

今までの動画撮影のブログがジオラマレイアウトを楽しむ皆様の
参考になることを祈っています。


   
最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: ジオラマ撮影

Posted on 2019/02/15 Fri.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

音にこだわって臨場感を再現 

 
本日の富塚通信は昨年から定期的にお届けしている動画撮影に
関しての記事となりますが、今回は音(音響)、特に録音に
ついて少しばかりご紹介したいと思います。
 
映像作品に於いて最も重要なのが画像(映像)であるという点に
ついては論を待たないと思います。しかし、如何に素晴らしい映像で
あっても全くの無音であったり、聞くに堪えない音が流れていた
のでは、その素晴らしい映像の魅力も台無しになってしまいます。
 
しかし、逆に言えば映像にマッチした音響やリアルなサウンドが
一体となった映像というのは、その魅了が2倍にも3倍にも膨らみます!
 
例えば劈くような汽笛と共に近づいてくる重く響くドラフト、
更にはSL特有の重量感のある通過音、そして牽引された客車の
レールの刻む音と共に、遠ざかるドラフト。
こういったシーンは映像だけよりも、適切な音声のあるほうが
臨場感が感じられます。
 
しかし、実際の撮影や映像制作に於いて「音声」の録音や製作は
決して簡単なものではありません。
特にジオラマやレイアウト上での録音の場合、録音機材、マイクの
選択が必要になるケースが意外にあります。

2019-01-22-01.jpg
特性の異なる3種類のマイク

上記の3本のマイクは、左から単一指向性ステレオコンデンサーマイクロ
フォン、真ん中が超指向性コンデンサーマイクロフォン、右が単一指向性
ダイナミック型マイクロフォンです。
これらのマイクロフォンの使い分けを少しだけ紹介しましょう。
 
2019-01-22-02.jpg
 
上の画像は、画像左側から走行してきたキハ181系が、
カメラの前を通過していく際の走行音を録音しています。
 
ちなみに使用しているマイクは1枚目画像の左端の単一指向性
マイクなのですが、余計な音を入れたくないのでモフモフのウインド
スクリーンを被せてあります。
 
尚、本マイクはステレオ式なので、左側から徐々に近づいてくる列車の
ジョイント音がマイクに近づくに従って徐々に大きくなっていき、正面
通過時に走行音がピークに!
その後、右側に向かってジョイント音が弱くなっていくというキハ181系
走行の遠近感を録音出来るのがステレオ型マイクロフォンの特徴です。
 
昨今では、5.1chや7.1chといった音響環境にこだわったホームシアター
環境を構築されたという方も大分増えてきました。
このような機材環境を活用する意味でも、より性能の良い単体の
ステレオ式マイクで録音を行うとダイナミック且つ立体感のある音響を
楽しむことが出来ます。

最近のホームビデオやスマートフォンでは、機種によってCD音質並みの
ステレオ録音が可能なものもありますが、製作室でもテスト録音を
行ってみたところ、やはり単体のステレオマイクを別途使用した方が
明らかに質の高い録音結果が得られました。

2019-01-22-03.jpg
超指向性コンデンサーマイクと単一指向性ダイナミックマイク

上の画像はEF15牽引の貨物列車の走行シーンですが、シチュエー
ションとしては、男の子が父親と手をつないで一緒に目の前を
通り過ぎる貨物列車を見送っている…そんな情景的なシーンです。
 
このシーンの録音では貨物列車の走行音を右のダイナミックマイクで、
踏切の警報音を超指向性マイクを使って別個に録音しています。
 
まず右側のダイナミックマイクですが、貨物列車の通過音はコンデンサー
マイクで撮ると迫力不足になりがちなので、ダイナミックマイクの方が
音が太いという特性を利用してダイナミックマイクを使用。
ちなみにこのマイクはミュージシャン御用達のSHUREです。
 
一方の左側の超指向性マイクについては、踏切のところを一般的な
単一指向性マイクで撮ると、警報音があたかも画面全体から鳴っている
ような録音結果となりやすい傾向があります。
 
そこで超指向性のマイクロフォンの登場です。この手のマイクロは音を
拾う範囲が極めて狭いので、この場合、踏切の警報音をこじんまりと(?)
録音してくれるので、この場合画面のスケール感が際立たせることが
可能になります。
このように、各マイク自体の特性を把握して適宜使い分けを行うことで、
映像のシーンに合った自然な音を録音することが可能になります。
 
2019-01-22-04.jpg
左:ミキサー 右:リバーブレーター
 
さて、それぞれのマイクで録音したデータは上画像のミキサーと
リバーブレーターに送り、音の加工を行うこともあります。
 
ここでは録音した音声をイコライジングし、必要に応じてエコー効果を
加えたりします。
 
しかし昨今では、パソコン上のオーディオツールソフトを使って
当たり前のようにミキシングやイコライジングが出来てしまいます。
また、エコーや反響など様々な効果をも簡単に適用することが可能なので、
これらのミキサーやリバーブレーターを使う必要性が薄れてきたのは
事実です。
 
只、パソコンソフトも万能ではありませんので、自分が意図した
音響効果を確実に再現する為に、敢えてミキサーやリバーブレーターを
介在させるケースがあります。
 
2019-01-22-05.jpg
昔撮り溜めた実車の音源
 
さて、上の画像は製作室の長老が若い頃に取り溜めたSLや電気機関車などの
音声データの一部です(ちなみにこのカセットテープの中には、当時の
仲間達からダビングさせて貰ったデータも含まれているとのこと)。
 
SLが走っていた当時は、無論ビデオカメラなどという機材は普及しておらず、
8mmカメラが主流でした。
そして発売当初、一般に普及した8mmカメラはサイレント方式だったため録音
機能は有しておらず、鉄道愛好家はデンスケを持ってSLや機関車の音を録音
するというのが当たり前という光景になっていました。
 
2019-01-22-06.jpg
テープレコーダーとMDデッキでアナログ音声をデジタル化

実は、今回の映像作品に使用するSLや電気機関車の汽笛などは、全てこの
カセットテープ等から拾っています。
決してこれらのテープすべての録音状態が良いものばかりではないのですが、
極力良いものをピックアップし、アナログ音声をデジタル化しています。
 
ちなみにアナログ音声をデジタル化するにも色々な方法がありますが、
製作室ではカセットデッキで音声を再生し、それをMDデッキで録音=デジタル化。
再度その音声をパソコン内のソフトで録音する形でデータを取り込んでいますが、
この時、カセットデッキとMDデッキの間にグラフィックイコライザーを経由させる
ことでヒスノイズ除去を同時に行っています。
 
こうしてデジタル化した音声データは、再度パソコンのオーディオツールソフトを
使ってノイズ除去をはじめ、ミキシングなどの加工処理を行います。
であるならば、グラフィックイコライザーでテープ再生時にヒスノイズの除去を
する必要はないのではないかと思われるかもしれませんが、パソコン上に取り
込まれるデジタルデータは、少しでも音質がクリアな状態で確保されていた方が
後々の作業がより確実に処理できるようになります。
つまりここでは意図的にイコライザーという一手間をかける事で、この後のデジタル
処理を少しでも楽に作業出来るように予め準備しているわけです。
 
さて、本日はマイクの特性を使い分けた録音から、音響機器を併用した音声データの
デジタル化まで、音(音響)について少しご紹介させて頂きました。
 
動画を撮る。或いは映像作品を制作する上で、音声はとても重要なファクターなの
ですが、その取扱いや処理の仕方は画像や映像とはまた違った難しさがあります。
今回のブログでは音の加工や処理そのものについては特に触れていませんが、
録音から編集・加工、そして映像の出力に至るまで音響作業は映像作品と切っても
切れない関係にあります。
 
確かに突き詰めて扱うとなると難しい音声ですが、録音時に専用のマイクを使って
音を撮ってみる。或いは簡易版であってもオーディオソフトで少しだけ音声データを
加工してみる。それだけでも大きな品質向上に繋がるのも音声の特徴だと思います。
 
ちょっとしたこだわりの如何で映像作品の臨場感やリアリティ向上に直結する音声。
少しばかり目を向け…違いました。耳を傾けてみるとまた面白いかもしれません。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: ジオラマ撮影

Posted on 2019/01/22 Tue.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

動画撮影~レンズによる被写界深度の違い~ 

 
前回の富塚通信ではビデオカメラと一眼レフカメラの描画力が
どれほど違うのかについて、実際の画像を交えながらご紹介しました。
 
当方では動画撮影にはオートフォーカスの性能及びパソコン上での
編集作業を考慮し、メイン機はビデオカメラを使用していることは
すでにお伝えした通りです。
 
しかし、ここ近年、映画撮影やテレビコマーシャルの撮影などで
プロが敢えて一眼レフカメラの動画機能で撮影を行うといったケースが
増えてきています。 
 
その理由の1つとして、一眼レフカメラには豊富なレンズ群が揃っている
ことが挙げられます。ビデオカメラでは基本的に使用するレンズを交換
することは出来ません。
 
しかし、一眼レフカメラであれば倍率の異なるズームレンズ、或いは
描写力にこだわった短焦点レンズが豊富にラインナップされています。
更にはマクロレンズやソフトレンズといった特殊な性能のレンズもあるので、
映像表現の幅はレンズの数だけ存在するとも言えるわけです。 
  
製作室で使用しているビデオカメラは、最短撮影距離が30cmと長く、
(ビデオカメラのズーム性能で接写撮影が必要かどうかは置いておく
として)一眼レフカメラの撮影でいうところの接写撮影は出来ません。
 
また、レンズ交換が出来ないことから、被写界深度による背景の
見せ方のバリエーションが少ないという弱点があります。
これらビデオカメラのウィークポイントを補うことが出来るという点もあり、
当方ではサブ機として一眼レフカメラを積極的に利用しています。
 
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回は一眼レフカメラのレンズ、
特に少し変わった描写が持ち味のマクロやソフトレンズの表現力の違いを
画像を交えながらお届けしたいと思います。
 
下記の写真は映像作品撮影にも使用しているカメラとその交換レンズです。
 
ペンタックス
2018-11-21-01.jpg
 
ニコン
2018-11-21-02.jpg
 
先ずNゲージのジオラマ撮影で圧倒的に使用頻度が高いのが、50mm
(ニコン40mm)と100mm(ニコン90mm)のマクロレンズです。
車両のアップなどを狙う場合、ビデオカメラの望遠機の望遠側を使用
すれば、かなりアップでの撮影は可能です。しかしビデオカメラの
ズームでは、そのバックがボケ過ぎてしまい、視覚的距離感が不自然に
なってしまいます。
 
そんな時威力を発揮するのがマクロレンズ。背景の自然な距離感の再現に
有利です。更には、蒸気機関車や電気機関車のナンバープレートの
アップ等のような撮影には、マクロレンズに接写リングを装着することで、
鉄道模型の細部を画面に大きく映し出すといった表現も可能になります。
 
また、前回映像のピントの合っている範囲を「被写界深度」といい、
大きなイメージセンサーを持っている一眼レフカメラの特長であると
いう話をしました。
 
特にジオラマ撮影の場合ですと、背景のジオラマにどれくらいピントを
合わせるかどうかで、映像の仕上がりが全く異なってきます。
 
その為、意図した映像を撮影できる被写界深度を持ったレンズが必要に
なってくるわけですが、レンズにもそれぞれ個性や特性があります。
その特性や映像の個性を活かすために、同じ焦点距離でも複数本の
レンズを用意する場合もあります。
 
下の画像は桜のジオラマをPentaxのK-1を使って、3本のソフトレンズと
マクロレンズでそれぞれ撮影比較を行った写真です。
 
使用レンズは、ソフトレンズが「SMC PENTAX FA28mm F2.8 SOFT」
「SMC PENTAX 85mm F2.2 SOFT」「PENTAX FA85mm F2.8 SOFT」

マクロレンズが「PENTAX MACRO100 WR」です。
  
焦点距離が異なるレンズもありますが、レンズの描写と被写界深度の
比較がし易いように画像はトリミングをしています。
尚、トリミング以外の色調補正等は一切行っていませんが今回はjpeg
ではなく、カメラのRAW形式で撮影を行いました。
 
2018-11-21-03.jpg
50mmの標準レンズで撮影
普通のズームレンズで撮影した画像です。 
 
2018-11-21-04.jpg
PENTAX FA28mmF2.8SOFT 開放(絞り値2.8)で撮影
 
2018-11-21-05.jpg
PENTAX FA28mmF2.8SOFT 絞り値4で撮影
ボケ方は、85mmF2.8のソフトに近い。広角レンズの特徴である最短
撮影距離の短さを活かしてアップでの撮影時に使用しているレンズです。
 
2018-11-21-06.jpg
SMC PENTAX 85mm F2.2 SOFT 開放(絞り値2.2)で撮影
 
2018-11-21-07.jpg
SMC PENTAX 85mm F2.2 SOFT 絞り値4で撮影
40年位前のレンズで、ハイライトのにじみに特徴があるレンズ。
フィルターによるソフト効果では得ることの出来ない、ソフトな
効果が大きな特徴。
 
2018-11-21-08.jpg
PENTAX FA85mm F2.8 SOFT 開放(絞り値2.8)で撮影
 
2018-11-21-09.jpg
PENTAX FA85mm F2.8 SOFT 絞り値4で撮影
先のSMC PENTAX 85mm F2.2 SOFTとは同じ焦点距離でありながら、
ボケ方が全く異なるレンズ。使用例としては、フィルターのフォギー(弱)
よりも弱い効果が欲しいケースに使用することが多い。
 
先述の通り、同じ85mmの単焦点レンズであっても、そのボケ具合や
ハロの出方には大きな違いがあります。 
また、同じレンズであっても絞り値を少し変えただけで背景のピントの
合う範囲に変化が見受けられると思います。
 
2018-11-21-10.jpg
PENTAX MACRO100 WR 開放(絞り値2.8)で撮影
接写撮影に力を発揮するマクロレンズ。今回は画像比較のため、
標準レンズと同じ画角でトリミングしてしまっているので違いが
分かり難いのですが、ジオラマ撮影では使用頻度が高いレンズです。
 
2018-11-21-11.jpg
SMC PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED 絞り値8で撮影
特殊なレンズ紹介のおまけとしてこんなレンズもあります。
フィッシュアイレンズ、魚眼レンズです。焦点距離が短く、画像の端に
向かっていくほど歪みが大きくなり遠近感が誇張されます。
レンズの特性をお伝えするためにトリミングはしていません。
使い道を選ぶレンズではありますがインパクトのある写真になります。
 
余談ながら、実はこれらのソフトレンズは製作室スタッフのメイクアップ
シール製作力アップのトレーニングにも役立っていたりもします。
 
シールデザインでは、より細かな再現及び立体感を表現するために、
複数のレイヤーを幾重にも重ねながら製作していきます。
そして、そのパーツやレイヤーの重なりには強度や幅の異なる多様な
ぼかしのテクニックを駆使してあります。
 
こうした細かなディティール表現やぼかし効果を使ったシールであるから
こそ、模型に貼った際の空気感もしっかりと表現されているのだと私達は
考えます。その為にぼかし具合の感覚を掴む目的で、スタッフ全員が
ソフトレンズを使用した撮影(勉強会)を行う機会を設けているほどです。
 
さて、今回は前回触れた一眼レフカメラのレンズによって被写界深度や
背景処理に一体どれほどの違いが表れるかをご紹介させて頂きました。
ブログ上でより違いをお判り頂けるようにソフトレンズ等の特殊な
レンズを使用していますが、このような特殊レンズを使うことによって、
動画にも視覚的な変化を与えることが出来ます。
 
動画の撮影だけでに留まらず、ジオラマを使った写真撮影でも被写界
深度やぼかしといったテクニックはとても有用だと思いますので、
一眼レフカメラをお持ちの方は一度こうした点を意識しながら撮影して
みると、また違った発見があるのではないかと思います。
 
 
 
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category: ジオラマ撮影

Posted on 2018/11/21 Wed.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

動画撮影~ビデオとデジカメの映像比較~ 


前回の富塚通信では模型撮影時のピント合わせに役立つちょっとした
ノウハウをお届けしました。
 
今回は製作室で使用しているビデオカメラ2機種とデジカメ2機種を
使って撮影した実際の映像をご覧いただき、機種によって映像に
どれほどの違いが出るのかについてご紹介します。
 
と、その前にビデオカメラとデジカメ撮影における映像の大きな違いを
1つ知っておいて頂きたいと思います。

「被写界深度について」

2018-11-07-01.jpg
ビデオカメラ「Canon XA20」で撮影

2018-11-07-02.jpg
一眼レフカメラ「Pentax K-1」で撮影
 
ビデオカメラで撮影した映像は、普通に肉眼で見ているかのように
全体にピントが合っています。それに対して、デジカメ画像は手前の
D51と農家の土塀にはピントが合っていますが、手前の桜や奥に
ある蔵や木々はボケています。
 
実はこのデジカメ映像のピントが合っている部分と合っていない
部分があるという現象は被写界深度といい、一眼レフカメラが
ビデオカメラよりも大きなイメージセンサーを持っていることに
よって表れる特長です。
 
大きなイメージセンサーを持っているという事は、暗い屋内撮影や
夜行シーンなどの暗部のノイズにも強いということを意味しており、
更にはこのボケ具合を巧く活かすことで映像に立体感を生み出す
ことも可能になります。
 
映像作品を撮る際に、ビデオカメラだけではなくケース
バイケースでデジカメ映像も併用している理由の1つに、
こうしたビデオカメラには無いデジカメ特有の特性がある
ことも挙げられます。
 
 
「4機種画像比較」

さて、ここからが本日の主題、ビデオカメラとデジカメ映像の
違いを実際にご覧頂きたいと思います。

映像は先にご紹介しました桜と農家とD51のシーンです。
使用機材はビデオカメラが「canon XA20」と「JVC Everio」、
デジカメが「Pentax K-1」と「Nikon D750」です。

出来ればデジカメは同じレンズを採用しなければいけない部分も
あるのですが、今回はボディとメーカーの純正レンズも含めた
映像としてご覧ください。
 
尚、デジカメ画像は各カメラの最高画質のjpeg形式で撮影を
行っています。画角についてはビデオとカメラ、使用レンズの
違いによって完璧に共通というわけにはいきませんが、ほぼ
同じになるように撮影しました。 
 
ちなみにデジタルカメラの映像ですが、開放で撮影して背景が
ボケ過ぎてしまうとビデオカメラの映像と比較し難いので、
今回はビデオカメラの映像と近くなるように絞りをf16まで
絞って撮影しています。
 
2018-11-07-01.jpg
ビデオカメラ「Canon XA20」

2018-11-07-04.jpg
ビデオカメラ「JVC Everio」

2018-11-07-05.jpg
デジタルカメラ「Pentax K-1」

2018-11-07-06.jpg
デジタルカメラ「Nikon D750」

いかがでしょうか。色味で大きく分けるのであれば、明るめの
「Canon XA20」と「Pentax K-1」。
それに対しアンダー気味な「JVC Everio」と「Nikon D750」という風に
それぞれビデオとデジカメが綺麗に別れる結果となりました。

「画像解像度について」

次に画像のディティール、解像度を見てみましょう。
今回はD51の先頭部分を拡大してみましたが、画像の解像度、
ディティールに関して明瞭な違いが認められました。
 
2018-11-07-07.jpg
D51部分の拡大
画像の左上:「Canon XA20」 右上:「JVC Everio」
画像の左下:「Pentax K-1」 右下:「Nikon D750」


印刷用途もあるデジタルカメラ。当然ピクセル数も多いので
ビデオカメラと比べて圧倒的に高精細な映像となります。
 
ちなみにビデオカメラの場合は、テレビ放送やディスプレイ
機器などの解像度の関係から画像サイズ、及び比率が決まって
います。今回のビデオカメラの動画サイズはフルHDサイズ
1920×1080の静止画画像です。

(注:この静止画画像は、あくまで動画ソフトによる編集を
行う前の撮影時点の画質比較です。映像へのエンコード作業を
行うことで、最終的にはこれほどの画質差はなくなります)
 
さて、ご覧頂いたように撮影された映像はビデオカメラ、デジカメの
違いはもとより、各メーカー、更には機種によってもその特徴や
傾向に相違が見受けられます。
 
具体的に言うと撮影される映像の「絵作り」は、レンズ・センサー・
画像エンジンによって行われますが、現実にはあらゆるシーンに
対応した万能な機材というものは残念ながら存在しません。
  
例えば、今回の参考例として撮影したD51と桜と農家の風景。
蒸気機関車の重厚感を表現したい場合であれば、アンダー気味の
色調となる「Everio」や「D750」を撮影に採用すべきだと思います。
 
しかし、同じ風景であっても撮影するのがD51ではなく電車で
あった場合はどうなるでしょうか。試しにD51の代わりに485系
電車を撮影してみました。

2018-11-07-08.jpg
「Pentax K-1」

485系の「ひばり」です。先ほどのD51と撮影条件は全く同じにして
撮影しました。K-1の明るいトーンの色調と相まって、とても軽やかな
印象の映像になります。
このようにシーンやシュチエーションを変えて、機材の特徴を押さえて
おくことは、使用機材の傾向と特性を撮影で活かす事に繋がってきます。
 
実際には使用するレンズやライティング、更にはビデオやカメラの設定を
変更するだけでも全く違った映像になることもありますが、先ずは
使用する機材の基本的な性能や傾向をしっかり認識しておくことが
重要だと思います。
 
今回はピント合わせから一歩進んで、ビデオカメラと一眼レフカメラで
撮影した映像にはどれくらいの違いがあるものなのかをご紹介させて
いただきました。

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category: ジオラマ撮影

Posted on 2018/11/07 Wed.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

動画撮影~困難なピント合わせと如何に向き合うか~ 


前回の富塚通信ではザックリとですが、「鉄路の記憶」動画撮影用の
機材についてご紹介しましたが、その際に兎に角ピント合わせが
非常に難しいというお話をしました。

今回はそのピント合わせの補助として使用している機材について、
少し踏み込んで書いていきたいと思っています。

さて、その前にビデオカメラと一眼レフカメラのそもそもの性能の
違いについて軽く触れないわけにはいきません。

2018-10-29-01.jpg
ビデオカメラと一眼レフカメラの違いは明確

製作室ではビデオカメラと一眼レフカメラを主力として動画撮影を
行っていますが、基本的にはビデオカメラをメインとし、一眼レフ
カメラはサブ機として使用しながら撮影を行っています。
 
昨今では一眼レフカメラでも優秀な動画撮影機能を持っており、
製作室で使用している一眼レフカメラにも当然の如く動画撮影
機能が付いています。
 
しかし、製作室でビデオカメラと一眼レフカメラの動画の撮影実験を
行って映像を比較した結果、やはり動画を撮影すること自体、
静止画撮影がメインの一眼レフカメラよりもビデオカメラの方に
軍配が上がるという結果に落ち着きました。
 
特に走行しているNゲージ模型を撮影する場合、動いている列車に
ピントを合わせ続ける追尾機能の性能に関しても、明らかにビデオ
カメラの方が格段に優れています。
 
また、撮影後の映像編集作業も考慮すると、メインとなるビデオ
カメラのプリセットのシーケンスだけで作業を行った方が確実です。
 
2018-10-29-02.jpg
パソコン編集上でのシーケンス設定画面
 
少し専門的になりますが、最近のソフトウェアでは異なるプリセット
(解像度やフレームレート)のシーケンスが混在した動画編集も可能に
なっているのですが、作業の効率化や映像の統一感といった観点からも、
動画は出来る限り主力となるビデオカメラで行うようにしています。

但し、今回製作している「鉄路の記憶」では映像シーンの中に静止画
写真も併用していますので、そうしたイメージシーンではデジタル
一眼レフカメラの静止画撮影能力を積極的に活用しています。
 
 
さて、ここまでビデオカメラとデジタル一眼レフカメラの動画撮影の
性能差について述べてきましたが、ビデオカメラのピント性能が
如何に一眼レフカメラに比べ優れていようとも、Nゲージスケールの
ジオラマ撮影では決して十分な性能というわけではありません。
 
動く列車のピントが追い切れなかったり、意図した場所とは違う
部分にピントが合ってしまったりといった事の連続です。
どうしてもダメな場合には、マニュアルでピントを合わせなければ
ならないというケースも出て来るわけですが、そうした時に役に
立つのがLibecのズーム&フォーカスリモートコントロールです。
 
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三脚のハンドルにセットした片手用のリモートコントロール

ビデオ用三脚のハンドルの任意の位置に取り付けて、ピント
合わせが可能なコントローラーです。しかもピント合わせの
他にもズーム機能もあるので、三脚に据えたビデオをパン
しながら合わせてズームも出来る優れものです。
 
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ビデオカメラと直接繋いで使用できます

片手でパン用ハンドルを動かしながら、同時にズームも出来る
アドバンテージは動画撮影では計り知れません。
ちなみに、ビデオ用三脚もLibec製です。
 
尚、使用しているビデオカメラメーカーの純正品でないズーム
リモートコントローラーを使用する場合、意外と動作対応外だと
いうケースもありますので、購入前に適合するビデオカメラの
機種や型番をしっかりと確認しておく必要があります。

 
また、ジオラマの撮影場所によってはカメラを見ながらピントを
確認する事が困難な場所もあります。

2018-10-29-05.jpg
ジオラマでは撮影が難しい場所も…
 
上の写真はサブ機のハンディ用ビデオカメラですが、ジオラマの
奥の方を撮影する場合や、主力のビデオカメラがストラクチャーと
干渉する場所の撮影ではこうした小型で軽量タイプのサブ機が
活躍します。
 
尚、このような状況での撮影ではビデオカメラのディスプレイで
ピントの確認を行うことは不可能ですが、そういった場合に活躍
するのがコレです。
 
2018-10-29-06.jpg
撮影した映像を家電テレビで直ぐに確認
 
ディスプレイを使った映像の確認です。最近の機種では、ビデオ
カメラや一眼レフカメラにHDMI端子を備えている機種が多く
登場しています。
通常撮影した映像データは、カメラから直接パソコンに映像を
取り込んで確認する必要がありますが、特に動画データですと
転送にも多少の時間が掛かってしまいます。

しかし、チューナーとHDMI端子を持った普通のテレビがあれば、
1本のケーブルでビデオカメラや一眼レフカメラを直接接続する
だけで、撮影した映像を直ぐに確認する事が出来ます。
  
また、撮影画像を確認する事が出来ない場所での撮影だけに
限らず、一眼レフカメラでのマクロ撮影時のピント確認にも重宝
します。
 
動画撮影の場合、如何にビデオカメラと言おうともNゲージ
スケールではピント合わせが何分シビアとなります。撮影機材の
性能が大きいとは故、ピント合わせに役立つ補助機材や撮影
時間の効率化を可能にするアイテム等は積極的に取り入れていく
必要性がかなりあると実感しています。

というわけで、今回はビデオカメラと一眼レフカメラのピント
性能差とそれを補完する機材の情報についてご紹介させて
いただきました。


最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: ジオラマ撮影

Posted on 2018/10/29 Mon.   edit  |  tb: 0   cm: 0