車輌基地に必須!電車庫をグレードアップ!!
現在「シェルパと称された機関車たち」を連載中ですが、今回1回だけ
「シェルパと称された機関車たち」をお休みさせて頂き、電車庫を
中心とした車輌基地製作にお付き合い下さい。

─ 急遽、車輌基地を増設してみたものの… ─
ふと気が付けば、本業であるデザイナーとしての表現力を
磨くべく、情感溢れるレイアウト作りに励み過ぎてしまい、8畳の部屋
いっぱいにレイアウトを拡張してしまいました。
その結果、目の前には長編成の車輌が、何本もレイアウト上を
走り回っています。
たった今、レイアウト上を走行しているだけでも、
・スハ44系つばめ 13輌
・151系こだま 12輌
・20系 ブルトレ 7輌
・10系 寝台急行 9輌
・583系 10輌
・24系 北斗星 11輌
・24系 25形ブルトレ 9輌
・そして今回KATOから発売された14系 14輌
といった車輌達が、活躍しています。
あっという間に集まってしまった車両を前に、これはまずいと急遽、レイアウトの
一部に長編成に対応できる3メートル50センチもの複数の引き込み線を設け、
車両基地製作という荒業を敢行したものの、やはり車庫や詰所、信号所などの
設備がないと様になりません。
またレールやストラクチャーの配置を考える上で、比較的大きな車庫の位置は、
優先的に決めておかないと他のレールやストラクチャーの配置も決められません
ので、先ずは車輌庫の選定をすることとしました。
─ 実感的でありながら、主役の車輌を惹き立てられるデザイン ─
さて、車両庫ストラクチャーといっても機関庫と電車庫の選択肢がありますが、
ここは共用させられることを前提に電車庫を選択し、後はKATOやTOMIX、
TOMYTEC、グリーンマックスといったメーカーの選択肢です。
判断基準は、車両基地の規模から車庫長の長い製品である事と比較的新型
車両でも合うデザインの製品に絞りました。
その結果、選択したのがグリーンマックスの電車庫です。グリーンマックスの
電車庫は近現代的でありながらも若干の古さを感じさせるデザインが、比較的
幅広い年代の車輌に似合うと思ったからです。
筆者の家の車輌達はスハ44系つばめであったり、151系こだまに24系ブルトレと、
幅広い時代に跨る車輌が多いこともあり、今回はグリーンマックスの電車庫を
購入することにしました。
実は以前に、同じグリーンマックスの車輛修理工場(No.38)を買ったこともあり、
単純にグリーンマックス製品の完成したスタイルが個人的にはとても気に
入っているということもあります。
又、普通に組み立てた場合のサイズも、KATOやTOMYTECは車輌1輌分の
長さしかありませんが、グリーンマックスの場合は、2輌分が余裕を持って入る
だけの長さがあります。これは、製作をしてみると中々迫力があります。
ということで、今回グリーンマックスの電車庫(No.19)を富塚商会にて2つほど
購入しました。

言わずもがな、グリーンマックスの電車庫はキットになった製品です。
従って1つ1つのパーツがそれぞれ成型されていますので、パーツの細かさや
立体感が違います。




壁面の雰囲気や雨樋の具合がいい感じです。屋根も電車庫という感じがします。
因みに、正面のドアは勿論、側面の人の出入りするドアも手動で動かせます。
当然、塗装も自分で出来る(しなければいけない)ので、レイアウトのバランスを
見ながら好みの色合いに着色することができます。
この電車庫は、先にも紹介した通り2車輌分の長さがありますが、そんな大きさも
含めて、実感的でありながら、主役の車輌を惹き立てられるデザインがグリーン
マックスの特徴だといえるでしょう。

因みに電車庫の製作は、簡単お手軽とは言えませんが、決して難しいものでは
ありません。但し、採用しているレールシステムによっては、改良も必要になるので
注意が必要です。

レールの中心から、もう一方のレールの中心まで3cm。フレキシブルレールを前提に
サイズが設計されています。
今回筆者は、縦10cm横60cm厚4mm程度の木材をベースに電車庫を配置し、
フレキシブルレールを敷設して部分的な1つのレイアウトとして完成させた上で
KATOのジョイント線路(20-045)を使って、メインのレイアウトのレールと接続させる
方法を採ったのですが、フレキシブルレールを使わない場合は、レールの道床の
高さや幅が問題になることがあります。
組み立てる前に、確認しておいた方が良いでしょう。
─ 電車庫をグレードアップ ─
さて、ここからは実感的なグリーンマックスの電車庫の完成度を更に高める
カスタマイズを少し紹介していきます。
「1」LED化
車輌、ストラクチャーを問わず、今やLEDを使った照明化は欠かすことが出来ない
カスタマイズになりました。電車庫に関しては、木材で電車庫内の鉄骨に見立てて
梁を作り、そこに白色のチップLEDを3個を使用しました。
因みに、車庫内で車輌が脱線した時などに備えて、木材の梁は簡単に取り外しが
可能な構造になっています。


あとは、コードを通す穴がありませんので、ピンバイスを使ってベースにしている木ごと
穴を開け、コードそのものは目立たないように、着色したパイプに通してあります。

LEDを発光させた状態です。LEDは白色なのに、内側の塗装した色を反射してか、
若干色が青みがかって見えます。

「2」洗浄台を設置する
よく見ると、電車庫の床に6つずつ四角い枠があります。この枠にグリーンマックスの
洗浄台がグリーンマックスの洗浄台がピッタリと設置できるようになっているのです。

因みに、電車庫には洗浄台を最大で6個まで設置可能ですが、洗浄台1箱には、
4つしか洗浄台が入っていません。
もし電車庫に6つの洗浄台を設置する場合は、洗浄台は2箱購入しましょう。
また、洗浄台と電車のスペースはそれほど間がありませんので、少し歪んでしまうと、
洗浄台に車輌が擦ってしまうこともあります。
洗浄台を設置する場合は、車輌を入れてみて、しっかりと確認する事をお勧めします。

「3」車止めを設置する
電車庫の一番奥に車止めを設置してみました。この車止めはKATOの車止め線路C
(20-048)の車止め部分を取り外し、カッターで加工してあります。


「4」車輌基地レイアウトに架線柱などを設置する
先にも書きましたが、今回は縦10cm横60cmのスペースに電車庫を置いて、車輌基地
としてレイアウトを製作していますので、電車庫の前に、基地の雰囲気を盛り上げるべく、
グリーンマックス三燈式信号機(No.81-600)やTOMIX単線架線柱(3003)、KATOの
側溝(23-227)を使い、バラストを撒いて車輌基地を再現しています。
三燈式信号機に関しては本来ならば入換信号機(津川洋行LA-12)を選択すべきなの
でしょうが三燈式信号機の方が全体の立体感が出る気がしたため、あえて選択しました。
又、構内踏み切りもしっかりと再現してみました。比較的簡単に作れて、思いの他効果は
抜群!

この様に、キット製品はアイデア次第で手を加え易いというメリットがあります。
こうしたメリットを活かして、リアリティ溢れる車輌基地を作って、所有している
Nゲージの展示用ジオラマを製作してみるのも楽しいかもしれません。
また、今回のレイアウトでは使用しませんでしたが、以前の富塚通信にて紹介した
構内灯などの照明アイテムを導入すれば、夜の車輌基地もリアルに再現できます。
構内灯の製作に関しては、今年の7月28日付けの富塚通信にて紹介していますので、
そちらも合わせてお読み下さい。


「シェルパと称された機関車たち」をお休みさせて頂き、電車庫を
中心とした車輌基地製作にお付き合い下さい。

─ 急遽、車輌基地を増設してみたものの… ─
ふと気が付けば、本業であるデザイナーとしての表現力を
磨くべく、情感溢れるレイアウト作りに励み過ぎてしまい、8畳の部屋
いっぱいにレイアウトを拡張してしまいました。
その結果、目の前には長編成の車輌が、何本もレイアウト上を
走り回っています。
たった今、レイアウト上を走行しているだけでも、
・スハ44系つばめ 13輌
・151系こだま 12輌
・20系 ブルトレ 7輌
・10系 寝台急行 9輌
・583系 10輌
・24系 北斗星 11輌
・24系 25形ブルトレ 9輌
・そして今回KATOから発売された14系 14輌
といった車輌達が、活躍しています。
あっという間に集まってしまった車両を前に、これはまずいと急遽、レイアウトの
一部に長編成に対応できる3メートル50センチもの複数の引き込み線を設け、
車両基地製作という荒業を敢行したものの、やはり車庫や詰所、信号所などの
設備がないと様になりません。
またレールやストラクチャーの配置を考える上で、比較的大きな車庫の位置は、
優先的に決めておかないと他のレールやストラクチャーの配置も決められません
ので、先ずは車輌庫の選定をすることとしました。
─ 実感的でありながら、主役の車輌を惹き立てられるデザイン ─
さて、車両庫ストラクチャーといっても機関庫と電車庫の選択肢がありますが、
ここは共用させられることを前提に電車庫を選択し、後はKATOやTOMIX、
TOMYTEC、グリーンマックスといったメーカーの選択肢です。
判断基準は、車両基地の規模から車庫長の長い製品である事と比較的新型
車両でも合うデザインの製品に絞りました。
その結果、選択したのがグリーンマックスの電車庫です。グリーンマックスの
電車庫は近現代的でありながらも若干の古さを感じさせるデザインが、比較的
幅広い年代の車輌に似合うと思ったからです。
筆者の家の車輌達はスハ44系つばめであったり、151系こだまに24系ブルトレと、
幅広い時代に跨る車輌が多いこともあり、今回はグリーンマックスの電車庫を
購入することにしました。
実は以前に、同じグリーンマックスの車輛修理工場(No.38)を買ったこともあり、
単純にグリーンマックス製品の完成したスタイルが個人的にはとても気に
入っているということもあります。
又、普通に組み立てた場合のサイズも、KATOやTOMYTECは車輌1輌分の
長さしかありませんが、グリーンマックスの場合は、2輌分が余裕を持って入る
だけの長さがあります。これは、製作をしてみると中々迫力があります。
ということで、今回グリーンマックスの電車庫(No.19)を富塚商会にて2つほど
購入しました。

言わずもがな、グリーンマックスの電車庫はキットになった製品です。
従って1つ1つのパーツがそれぞれ成型されていますので、パーツの細かさや
立体感が違います。




壁面の雰囲気や雨樋の具合がいい感じです。屋根も電車庫という感じがします。
因みに、正面のドアは勿論、側面の人の出入りするドアも手動で動かせます。
当然、塗装も自分で出来る(しなければいけない)ので、レイアウトのバランスを
見ながら好みの色合いに着色することができます。
この電車庫は、先にも紹介した通り2車輌分の長さがありますが、そんな大きさも
含めて、実感的でありながら、主役の車輌を惹き立てられるデザインがグリーン
マックスの特徴だといえるでしょう。

因みに電車庫の製作は、簡単お手軽とは言えませんが、決して難しいものでは
ありません。但し、採用しているレールシステムによっては、改良も必要になるので
注意が必要です。

レールの中心から、もう一方のレールの中心まで3cm。フレキシブルレールを前提に
サイズが設計されています。
今回筆者は、縦10cm横60cm厚4mm程度の木材をベースに電車庫を配置し、
フレキシブルレールを敷設して部分的な1つのレイアウトとして完成させた上で
KATOのジョイント線路(20-045)を使って、メインのレイアウトのレールと接続させる
方法を採ったのですが、フレキシブルレールを使わない場合は、レールの道床の
高さや幅が問題になることがあります。
組み立てる前に、確認しておいた方が良いでしょう。
─ 電車庫をグレードアップ ─
さて、ここからは実感的なグリーンマックスの電車庫の完成度を更に高める
カスタマイズを少し紹介していきます。
「1」LED化
車輌、ストラクチャーを問わず、今やLEDを使った照明化は欠かすことが出来ない
カスタマイズになりました。電車庫に関しては、木材で電車庫内の鉄骨に見立てて
梁を作り、そこに白色のチップLEDを3個を使用しました。
因みに、車庫内で車輌が脱線した時などに備えて、木材の梁は簡単に取り外しが
可能な構造になっています。


あとは、コードを通す穴がありませんので、ピンバイスを使ってベースにしている木ごと
穴を開け、コードそのものは目立たないように、着色したパイプに通してあります。

LEDを発光させた状態です。LEDは白色なのに、内側の塗装した色を反射してか、
若干色が青みがかって見えます。

「2」洗浄台を設置する
よく見ると、電車庫の床に6つずつ四角い枠があります。この枠にグリーンマックスの
洗浄台がグリーンマックスの洗浄台がピッタリと設置できるようになっているのです。

因みに、電車庫には洗浄台を最大で6個まで設置可能ですが、洗浄台1箱には、
4つしか洗浄台が入っていません。
もし電車庫に6つの洗浄台を設置する場合は、洗浄台は2箱購入しましょう。
また、洗浄台と電車のスペースはそれほど間がありませんので、少し歪んでしまうと、
洗浄台に車輌が擦ってしまうこともあります。
洗浄台を設置する場合は、車輌を入れてみて、しっかりと確認する事をお勧めします。

「3」車止めを設置する
電車庫の一番奥に車止めを設置してみました。この車止めはKATOの車止め線路C
(20-048)の車止め部分を取り外し、カッターで加工してあります。


「4」車輌基地レイアウトに架線柱などを設置する
先にも書きましたが、今回は縦10cm横60cmのスペースに電車庫を置いて、車輌基地
としてレイアウトを製作していますので、電車庫の前に、基地の雰囲気を盛り上げるべく、
グリーンマックス三燈式信号機(No.81-600)やTOMIX単線架線柱(3003)、KATOの
側溝(23-227)を使い、バラストを撒いて車輌基地を再現しています。
三燈式信号機に関しては本来ならば入換信号機(津川洋行LA-12)を選択すべきなの
でしょうが三燈式信号機の方が全体の立体感が出る気がしたため、あえて選択しました。
又、構内踏み切りもしっかりと再現してみました。比較的簡単に作れて、思いの他効果は
抜群!

この様に、キット製品はアイデア次第で手を加え易いというメリットがあります。
こうしたメリットを活かして、リアリティ溢れる車輌基地を作って、所有している
Nゲージの展示用ジオラマを製作してみるのも楽しいかもしれません。
また、今回のレイアウトでは使用しませんでしたが、以前の富塚通信にて紹介した
構内灯などの照明アイテムを導入すれば、夜の車輌基地もリアルに再現できます。
構内灯の製作に関しては、今年の7月28日付けの富塚通信にて紹介していますので、
そちらも合わせてお読み下さい。


category: 鉄道レイアウト