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精密、デザイン、お勧め工具 

昨年発売を開始しました富塚商会オリジナルの客室用メイクアップ
シールですが、大変ご好評につき、売り切れ・予約待ちのシリーズも
出ています。
この年末年始の休日を利用して内装のディテールアップに挑戦しようと
いうお客さまも多く見受けられました。尚、在庫切れのシリーズは
近日中に再入荷いたしますので、しばらくお待ち下さい。

さて、すでにシール貼りに挑戦されている方も、未だの方も「客室用
メイクアップシール」は切り出しの為の汎用品のカッターナイフと
ピンセットがあれば、客室の座席やベッドなどをどなたでも手軽に、
しかも綺麗にディテールアップできるシールですが、より高い完成度・
作業性を求められるのであれば、ご使用になるカッターナイフとピン
セットにもこだわる事をお勧めします。何故ならば工作技量と同時に、
使用する工具如何によっても出来栄えに大きな違いが出てくるからです。
そこで今回は、より完成度の高いシール貼りにお勧めなピンセットと
カッターナイフについてご紹介します。

またピンセットやカッターナイフは、シール貼りに限らず模型工作
全般にわたって必要不可欠な工具ですので、今回の内容はシール貼りは
本より、ジャンルを問わず高度な模型工作に必要なピンセットやカッター
ナイフの情報としてもお読み頂けます。

crapini01.jpg


まず、ピンセットについてです。ピンセットの善し悪しを判断する
大きな基準には、
1・精密さ
2・形状
3・使用感
という3点が挙げられます。

1番目の項目の精密さとは、ピンセットの先端の合い具合の事です。
客室用メイクアップシールにも、極小、極薄のシールが含まれています。
ピンセットには、これらのシールを確実に挟むことの出来る先端の精度が
まず第一に求められます。

crapini02.jpg


この点はメーカーの方も心得ていて、この精密さが売りのピンセッには
「精密ピンセット」といった名称をつけて販売しています。
価格帯でいえば1000円以上のものであれば特殊なものは除いて、
大方この精密タイプのピンセットです。より確実に作業をこなす為に
最低1本は、精密タイプのピンセットを購入しておきたいところです。


2番目の形状は、ピンセットの形のことですが模型用ピンセットには
4種類の形状があります。
「ストレート」「つる首」「デカール用」「逆作動」の4タイプです。
モデラーの間では、つる首タイプのピンセットの方がストレート型の
ピンセットよりも使いやすいという声が大きい(?)様ですが、
ストレート型かつる首型かは個人の作業のクセに拠るところが大きい
ので、どちらが優れているというわけではありません。
基本的にはストレートとつる首タイプの両方を揃えておいた方が、
模型の様々な形状に対応する上でも有利です。

crapini03.jpg

奥まった位置のシール貼りもしやすい

3番目の使用感は、よくバネの強度やしなり具合、剛性といった表現で例え
られることが多いのですが、端的にいえば実際に使った時に自分が使いやすい
と思えるかどうかということです。
従って使用感には多分に個人差が出るので、一概に評価は出来ないものの
一般的には金額に比例して、ピンセットの使用感も向上します。

尚、筆者の体験からいって模型工作は1本のピンセットで事足りるという
事はありません。上記の精密さ、ピンセットの形状、使用感などを総合的に
考慮して、最低1本の精密ピンセットと3本くらいのストレートとつる首
タイプの汎用(大体500円くらいの価格帯の製品の)ピンセットを揃えて
おく必要があります。欲をいえば、すべて精密タイプのピンセットで揃えら
れればベストなのですが…。


さて、続いてはシールを切り出すためのカッターについてです。
カッターナイフも汎用品で切り出し自体は問題なく行えますが、
客室用メイクアップシールは部位やものによってかなり細かな
ものが含まれています。
しかも0.3~0.5mmも切り過ぎれば、シールが車輛の添付サイズと
ピッタリと合っていない事が視覚的にも分かってしまうので、
切り出しには、実はかなりの精密さが要求されます。
そこでお勧めなのが、デザインナイフやアートナイフといった
ナイフ類です。

crapini04.jpg


こうしたタイプのナイフは刃が薄く鋭利ですので切れ味鋭く、しかも
刃そのものがブレにくい構造なので、より正確な作業がしやすくなり
ます。
実はNゲージの車輛の座席やベッドのサイズは製品によっては、1輌の
中でも部分的にほんの僅かサイズが異なっている場合が結構あります。
メイクアップシールでは、可能な限り製品別に座席やベッドの大きさ
別の解説図を別紙にてまとめてありますが、シールを実際に切り出して
頂く際には適宜コンマの世界での微調整は避けられません。
こういった面からも、是非アートナイフやデザインナイフは揃えて
おきたいところです。

また、ナイフ類はシールの裏紙との剥離にも使用でき、更に腕が上がれば
デザインナイフやアートナイフをピンセット代わりに使用してシールの
貼りつけも可能です。
裏紙を剥がす際にピンセットを使うかナイフを使うかは好みの問題
ですが、個人的には鋭い刃のナイフ類の方が裏紙から剥がしやすい
と思っています。但しシール表面を切ってしまうこともあるので
注意は必要です。

と、ここまで手放しにデザイン・アートナイフを褒めてきましたが、
先にも書いた通りデザイン・アートナイフは刃が薄いですので、
模型のバリ取りなどに使用すると、場合により刃こぼれしてしまい
逆に使いものにならない事もあります。
やはり、ナイフ類もピンセットと同じように、普通のカッターナイフ
とデザインナイフ数種類を揃えておいた方がいいでしょう。

富塚商会では、モデラーにとってスタンダードなタミヤのピンセット
及びナイフ類各種を取り揃えています。

crapini05.jpg



より完璧な完成度を目指して、客車用メイクアップシールと一緒に、
ピンセットやナイフなどのクラフトツールの方もご確認ください。

category: 未分類

Posted on 2010/01/07 Thu.   edit  |  tb: 0   cm: 0