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トワイライトエクスプレス 進捗情報3~臨場感をデザインする~ 

メイクアップシール製作時にもっともこだわり抜いて全神経を
注ぎこむデザイン作業。
この作業は「実車の雰囲気を忠実に再現する」というテーマの
もと、1つ1つの全工程で高い次元での完成度を追及して製作
されています。

さて、このデザイン作業においてコンセプトとして掲げられている
のが、今日のサブタイトルでもある「臨場感をデザインする」です。
そこで今回は、この「臨場感をデザインする」というのはどういう
ことかと説明するため、ロイヤルの個室壁面と、スイートのベッド
を一例に取り上げて、メイクアップシールデザイン作業の製作
過程の様子をご紹介します。

2011-11-29-01.jpg
まずは形とサイズの計測から。模型上のサイズをノギスを使用して
計測します。しかし最近は模型の成型そのものが複雑化している
ので、0.1mm単位で測れるノギスを持ってしても、実際に模型に
宛がってみると0.2~1mmぐらいの誤差が生じます。
その為正確な大きさはパソコン画面での数値上で微調整を行い、
模型にピッタリとなるサイズを割り出します。

2011-11-29-02.jpg
次に車内設備の配置と色合いを大まかに決めます。
製作する場所には何がどのように置かれているかを、資料を基に
実車の内部と比較しつつ、スケールの比重やバランス、また模型に
貼付した場合に一番実車の雰囲気に近い色合いを検討し、配置と
色合いを決めていきます。

さて、配置と色合いを決定した後、最後に行うのが「臨場感の
デザイン」です。室内のデザインはただドアやベッドが有れば
いい、というものでは有りません。
あくまでも室内の臨場感を出すために、ドアのノブや照明器具は
もちろん、洗面やトイレ、シャワー室の内部設備、更には透けた
ガラス戸の奥に設置されているドライヤー本体とそのコードまで、
一つ一つ資料と照らし合わせながら作り込んでいきます。
(実車で確認する為、乗車する事もすることも多々あり。)
2011-11-29-03_20111130001535.jpg
形を作り終えたら今度は色付け作業です。どんなに細かく作り
込んでも、ただ色を付けただけでは実物に比べてどうしても
作り物めいた違和感が生じてしまい、臨場感も何もあった
ものでは有りません。
そこでグラデーションで陰影による立体感や照明の灯りを
演出します!

2011-11-29-04_20111130001539.jpg
壁面は実車に忠実に木目調をデザイン。壁面の縁やベッドの
背ずりなどにもシャドーやグラデーションを施し、照明の
明りは雰囲気を壊さない程度に抑えた仄かな色合いで、
実車の室内壁面を演出しています。

2011-11-29-10_20111130100207.jpg
完成したシールを貼付した状態。


では、もう1つスイート個室のベッドの作成工程もご紹介します。
2011-11-29-05.jpg
サイズの採寸。これは先の壁面作業でも触れたとおりです。
ベッドシールなどは、壁面と違いシールを模型に合わせて折り
曲げたりするので、採寸そのものの難易度が高くなります。

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ベッドの柄をベジェを使ってデザイン。実際のベッド柄を参考に、
パターンの基本となる模様を製作します。今回は唐草模様を
ベースに2種類の文様を作り、使用しました。

2011-11-29-07_20111130001555.jpg
上記の文様をベースにしてベッドの柄になるように配列しました。
実際に使用されているベッドの柄に近くなるよう、色々と配列や
パターンを変えたベッド柄を十種類以上試作した上で、最良の
印刷結果のものを採用しています。

2011-11-29-08_20111130001559.jpg
ベッドに柄を合わせてから、色調を調整し、より実物に近く
なるよう、模様の後ろに筋入れを行っています。

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最後にベッドのフカフカとした質感を表現するために、筋や柄など
を全体的に歪め、その凹凸に合わせて陰影を入れていきます。
そしてベッド柄も部分的に縮めたり拡大して完成です!

2011-11-29-13-4.jpg
完成したシールを貼付した状態。


さて、これまで臨場感をデザインするための大まかな作業工程を
披露してきましたが、ここまで作り込んでも印刷した際、小さい
ので見えないのでは、と思われる方がいらっしゃるかも知れません。

しかし、見えないからといって、実際にはそこにあるものを
省いてしまったり、疎かにしてしまった場合、実車の特有の
雰囲気や臨場感を感じることは出来るでしょうか?

自分の持つ模型をディテールアップしたい、と思う心が求める
のは、いかに実物に近付けるか、という再現性の高さだと
考えています。

富塚商会オリジナルコレクション「メイクアップシールセット」
は、臨場感を追い求め、その再現にこだわり抜いたデザインで
製作されています。

現在製作中の「トワイライトエクスプレス」も乞うご期待ください!


では最後に、「トワイライトエクスプレス」の進捗情報の報告を。
先週のブログの最後に作業中として登場しました
オハ25-553とスロネ25-503もシール化が無事日完了!

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2011-11-29-09.jpg2011-11-29-10.jpg
オハ25-553と拡大画像

2011-11-29-06.jpg
スロネ25-503

現在、トワイライトエクスプレスのメイクアップシール作業は
完成した各車両のデータをとりまとめて商品化の準備及び
マニュアル作成を行っています。

最近は「発売時期は何時ごろになりそうですか?」というご質問を
頂いておりますが、トワイライトエクスプレスは個室が多いために
マニュアルの作成にも時間がかかりそうです。
もうしばらくお待ちください。


 
最後までお読み頂きありがとうございました。
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category: KATO(N)トワイライト

Posted on 2011/11/29 Tue.   edit  |  tb: 0   cm: 0