E320様より~ドイツ軍カール自走臼砲輸送列車~前編
今回の富塚通信は、E320様から頂戴しました情報をお届けします。
これまでも、E320様はフリーランスのオリジナル車両を製作されたり、
「なごみ」の特別車両等を自作されています(その際のブログ記事は
カテゴリの「お客様より」の「E320様より」でお楽しみください)。
しかし、今回はこれまでとはまた趣向が異なった情報を頂戴しました。
「カール自走臼砲輸送列車」
始めお送りいただきました画像を拝見した際には、これまでのE320様の
イメージがあった為に、私ども製作室のスタッフも理解よりも驚きが先に
立ってしまい「この車両は何なのか?」という意表を突かれてしまった
情報です。
後から、それぞれの車両の解説や製作に至った経緯をご説明頂いた記事を
頂戴しましたので、貴重な情報をそのままご紹介させて頂きたいと思います。
尚、お送りいただきました情報は今回も画像が満載となっていますので、
本日公開分の前編と次回アップ予定の後編の2回に分けて掲載いたします。
それでは、Nゲージとミリタリーの融合した世界を史実と共にお楽しみ下さい!
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第二次世界大戦中にドイツ軍で使用されたカール自走臼砲の輸送列車の
画像をネットで見てNゲージで再現してみたくなりチャレンジしました。
カール自走臼砲は、要塞や城塞の攻略を目的として、1941年までに
6輛製造されたそうで、これら6輛には、それぞれ「アダム」「エーファ」
「ロキ」「ツィウ」「トール」「オーディン」の名前が付けられていました。
また、自走とは言いながら自重が120トンを超えるため時速10キロ程度
しか出せず、作戦運用時には目的地までの移動用に専用貨車が用意され、
砲弾輸送用としてIV号戦車を改造した専用車輌も製作されました。
まずは、カール自走臼砲の列車運搬時を再現した1/144のプラモデルを
入手し、これをNゲージで走行できるよう改造しました。
もともとの台車は5軸車輪となっており、ここを加工してNゲージ用車輪を
はめこむことは可能なのですが、私の技量だと工作精度の確保が難しいのと
曲線を通過できない恐れがあったのでお手軽なボギー台車への置き換えと
しました。オリジナルの車軸を全てカットし、GMの客車キット床板から
切り出した台車取り付け部を移植、ジャンクBOXの中から探し出してきた
TR47(たまたま必要な数量が確保できたので)を1つの台車に2個取り
付けました。

輸送時のカールですが、こうして見るとシキのようにも見えますね、
というか使用目的から言えばシキそのものと言えるでしょう。

列車編成は実在の編成がわからなかったので、それらしくなるよう想像で
編成を組みました。先頭1両目はKATOトラをジャーマングレーに塗り
替え、警戒のための火力を搭載した無蓋車です。
1/144のドイツ兵フィギュアも配置しました。

2両目、機関車はKATO海外型モデルでドイツの蒸気機関車BR86です。
本当は戦時用にグレー塗装された蒸気機関車の方が雰囲気が出るのですが、
入手できなかったのでこちらとしました。

3両目はMinitrixの有蓋貨車です。諸々の資機材を積載している、
との想定です。

4~6両目はTOMIXコムをジャーマングレーに塗り替えたものに1/144の
ドイツⅢ号戦車を搭載しました(コンテナ固定用のツメはカット)。戦車を搭載
するとコムの幅が足りなかったので2mm角の木材を両側に取り付けています。

7両目はメインのカール自走臼砲「オーディン」です。なかなか迫力があります。
GM製TR47台車でカーブもスムースに通過できます。

後編へ続く
これまでも、E320様はフリーランスのオリジナル車両を製作されたり、
「なごみ」の特別車両等を自作されています(その際のブログ記事は
カテゴリの「お客様より」の「E320様より」でお楽しみください)。
しかし、今回はこれまでとはまた趣向が異なった情報を頂戴しました。
「カール自走臼砲輸送列車」
始めお送りいただきました画像を拝見した際には、これまでのE320様の
イメージがあった為に、私ども製作室のスタッフも理解よりも驚きが先に
立ってしまい「この車両は何なのか?」という意表を突かれてしまった
情報です。
後から、それぞれの車両の解説や製作に至った経緯をご説明頂いた記事を
頂戴しましたので、貴重な情報をそのままご紹介させて頂きたいと思います。
尚、お送りいただきました情報は今回も画像が満載となっていますので、
本日公開分の前編と次回アップ予定の後編の2回に分けて掲載いたします。
それでは、Nゲージとミリタリーの融合した世界を史実と共にお楽しみ下さい!
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第二次世界大戦中にドイツ軍で使用されたカール自走臼砲の輸送列車の
画像をネットで見てNゲージで再現してみたくなりチャレンジしました。
カール自走臼砲は、要塞や城塞の攻略を目的として、1941年までに
6輛製造されたそうで、これら6輛には、それぞれ「アダム」「エーファ」
「ロキ」「ツィウ」「トール」「オーディン」の名前が付けられていました。
また、自走とは言いながら自重が120トンを超えるため時速10キロ程度
しか出せず、作戦運用時には目的地までの移動用に専用貨車が用意され、
砲弾輸送用としてIV号戦車を改造した専用車輌も製作されました。
まずは、カール自走臼砲の列車運搬時を再現した1/144のプラモデルを
入手し、これをNゲージで走行できるよう改造しました。
もともとの台車は5軸車輪となっており、ここを加工してNゲージ用車輪を
はめこむことは可能なのですが、私の技量だと工作精度の確保が難しいのと
曲線を通過できない恐れがあったのでお手軽なボギー台車への置き換えと
しました。オリジナルの車軸を全てカットし、GMの客車キット床板から
切り出した台車取り付け部を移植、ジャンクBOXの中から探し出してきた
TR47(たまたま必要な数量が確保できたので)を1つの台車に2個取り
付けました。

輸送時のカールですが、こうして見るとシキのようにも見えますね、
というか使用目的から言えばシキそのものと言えるでしょう。

列車編成は実在の編成がわからなかったので、それらしくなるよう想像で
編成を組みました。先頭1両目はKATOトラをジャーマングレーに塗り
替え、警戒のための火力を搭載した無蓋車です。
1/144のドイツ兵フィギュアも配置しました。

2両目、機関車はKATO海外型モデルでドイツの蒸気機関車BR86です。
本当は戦時用にグレー塗装された蒸気機関車の方が雰囲気が出るのですが、
入手できなかったのでこちらとしました。

3両目はMinitrixの有蓋貨車です。諸々の資機材を積載している、
との想定です。

4~6両目はTOMIXコムをジャーマングレーに塗り替えたものに1/144の
ドイツⅢ号戦車を搭載しました(コンテナ固定用のツメはカット)。戦車を搭載
するとコムの幅が足りなかったので2mm角の木材を両側に取り付けています。

7両目はメインのカール自走臼砲「オーディン」です。なかなか迫力があります。
GM製TR47台車でカーブもスムースに通過できます。

後編へ続く
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