メイクアップシール~Tomix(N)北斗星~詳報3
メイクアップシールTomix(N)「北斗星」の詳報3はオハネフ24、
そしてオハネフ25の詳細情報をお届けします。
今回の北斗星・混成編成ではオハネフ25は、基本セットの1号車と
増結セットの11号車に、オハネフ24も2号車として増結セットに
それぞれパッケージされています。

左がJR北海道 右がJR東日本仕様のオハネフ25
尚、同じオハネフ25ながら基本セットのオハネフ25はJR北海道、
増結セットのオハネフ25はJR東日本の車両となっており、
ベッドのモケットをはじめ、車内内装に違いがあります。
メイクアップシールでは、そうしたJR北海道とJR東日本仕様の
室内内装の作り分けを的確に行っています。

基本セット 1号車オハネフ25

増結セット 2号車オハネフ24

増結セット 11号車オハネフ25
これまでメイクアップシールでは、KATO、TOMIX問わず多くの
オハネフ24・オハネフ25車両のシールを製作してきましたが、
今回のオハネフ車両のメイクアップシールでは、これまでの
シールに比べ、より貼り付け易さといった作業面での改良を
多く取り入れて製作しています。


上段ベッド及び下段ベッド
まず上段ベッドに関しては、昨今のHOゲージ対応メイクアップ
シール等で採用している室内照明灯の採光用の切り抜き選択制を
取り入れました。
従来のNゲージのオハネフでは、必然的に模型形状に合わせ上段
ベッドのシールを切り抜いて頂く必要がありましたが、切り抜きを
任意で選択いただく事で、室内灯の光が下段ベッドに届かない
ようにするといった夜行寝台の再現が可能となります。

上段ベッド・下段ベッドのシールデータ比較
さらに従来のメイクアップシールでは下段ベッド部分は、ベッド
モケットと床シールを分割し、それぞれ切り出してシールを貼って
頂いておりましたが、今回の北斗星オハネフでは、これまで分割
していた下段ベッド2枚と床シール3枚分を1枚のシールにまとめた
形状となりました。
これにより、シールが浮き上がってくるリスクを軽減すると共に
作業の能率化を実現しました。
KATO製のオハネフでは模型成型上、ベッドと床に段差がある為に
こうしたシール再現はできません。寝台ベッドとベッド間の床との
段差が無いTOMIXならではのシール表現といえます。


左:オハネフ25 右:オハネフ24 乗務員室部分
先頭の乗務員室部分です。基本的なシールデザインはKATOの
北斗星と同じデザインとなっていますが、今回のシール化では
各シールがより模型とフィットするようシール形状のリサイズを
行っています。
また、オハネフ24ではプラバン加工によって、実車にある車掌室の
再現をお楽しみ頂けます。
一見車掌室の比率が不自然な感じとなっていますが、これは模型の
成型及びボディの窓ガラスの位置を考慮し、不自然に窓ガラスから
プラバンが見えないようにした結果です。


左:オハネフ25のW.C.と洗面台
乗務員室逆の車端部分では、2ヶ所のトイレ。ちなみに増結セット
11号車オハネフ(上記画像右)のトイレは、車イスに対応したバリア
フリー用トイレということで、大きめなドアと仕切り分けされて
いない空間となっています。
そしてプラバン加工による超リアル洗面台を製作する事も出来ます。
シルバーシールを採用した鏡、前に突き出た洗面台、そして仕切りと
より実車再現にこだわった車端再現が可能となっています。
このリアルな洗面台工作も基本はHOゲージで採用した加工をベースと
したものですが、一つ難点なのは、16番スケールであれば問題のない工作も、
Nゲージスケールでは、その小ささのために少し(かなり?)工作作業が
難しいという欠点があることは予めお伝えさせて頂きます。
しかしそんな場合は、現在洗面台は使用中ということで、カーテンを閉めた
状態の洗面台も製作が可能です。車両の先端から端まで、よりリアル
且つ賑やかな車内を再現してみて下さい。
そして、オハネフ25で欠かせないのがコンパートメント加工です。
流石に模型のNゲージ模型では表現されないコンパートですが、
メイクアップシールでは、透明シール&透明プラバンによるオハネフの
コンパート再現がお楽しみ頂けます。

透明フィルムシールによるコンパートメント再現


左:通路側 右:窓側から見たコンパートメント
北斗星のコンパートメント再現は、好評発売中のメイクアップシール
KATO対応「北斗星デラックス編成」のパッケージでも取り入れていますが、
今回のTOMIX用コンパート再現では、KATO製のコンパートとはその表現
スタイルに違いがあります。

コンパートメントシールデータ拡大画像(一部)
今回のTOMIX用コンパートでは、まず作業の簡易化を念頭に型紙の
使用を見送っています。その代り、ガラス窓部分に実車に則り
ブラウン色のガラス表現を採用しています。
上記の画像データでは、茶色がかなり濃く見えますが、シールでは
透明タイプのシールを使用しますので、より実車に近い雰囲気の表現と
なります。
もちろんTOMIXの微妙に複雑な凹凸のある通路成型にジャストフィット
するコンパートメント形状となっています。
本日の富塚通信はB寝台緩急車オハネフの詳報をお届けしてきました。
ブログの冒頭でも述べさせて頂いた通り、これまでシール化してきた各種
オハネフ、或いはHOゲージにて採用している表現方法等を取り入れ、今回
作業面にて大きな進歩を遂げたオハネフ24・オハネフ25。
今回の北斗星オハネフは、乗務員室・車掌室、寝台ベッドにコンパートメント。
そして車端の洗面台に至るまで全体的に統一感の取れたスマートの仕上がりの
オハネフ24・25が再現頂けます。
北斗星編成の他の個室車両と比べるといささか話題性に乏しい(?)感も
ありますが、決してそんなことはありません。
ぜひ、メイクアップシールでB寝台の良さを再発見頂ければと思います。
それでは、次回の詳報もお楽しみに。
category: TOMIX(N)北斗星
| h o m e |