メイクアップシール~24系25形「瀬戸・あさかぜ」~速報第3弾!
今回の富塚通信は、前回の「24系25形 寝台特急 瀬戸・あさかぜ」
速報第2弾でお伝えしました通り、A寝台個室オロネ25、そしてスハ25
ラウンジカーの詳報をお届けします。

オロネ25(個室側)

オロネ25(通路側)
「あさかぜ3・2号」「瀬戸」編成のグレードアップに伴い、1990年に
オハネ25形100番台を改造し、1人用A個室寝台シングルデラックス
として登場。改造元となった車両はそれぞれ、オハネ25-153・154・
155・157そして172の5両でした。


個室内


個室内
間口は1,150mmとなっており、810mmものギャッジ式ベッドが
枕木方向に配置される作りとなっています。
個室内は上記のギャッジ式ベッドから、個室の絨毯など全体的に
淡めの赤系統のトーンで色調がまとめられています。
調度品としては収納式洗面台、テーブル、AV装置が成形され、
壁面の柄のリアルにデザイン化。また、シールバーシールによる
室内の鏡を再現することが可能です。


出入台側デッキ


個室入口と通路
セキュリティ機構を有した個室入り口のドア。メイクアップシールでは
個室内の絨毯はもちろん、通路の床まで質感を重視し再現を行い
ました。薄っすらと通路側のドアの表面にも模様が入っています。
オロネ25のシールデザインを行って感じたのは、やはり昨今の
A寝台と比較すると、オロネ25も大夫レトロな印象を受けるという
ことです。しかし、逆に言えば既にブルトレの魅力はそうしたレトロ感に
あるのかもしれません。

スハ25

本車両も「あさかぜ」「瀬戸」運用の為にオハ12を種車にして
改造されたロビーカー兼電源車です。
電源車として全区間直流電化区間を走行する必要から、
パンタグラフ、SIVの電源設備が設けられています。
模型の編成をレール上に再現してみると、やはりパンタ
グラフがあるスハ25へと必然的に目が行ってしまいます。

ロビーのソファとテーブル

ロビー室全体


ロビー室
窓際のテーブルを囲むようにして配された、グリーンを基調とした
ソファーに、少し小さめの1人掛け用の椅子が8脚、そしてサービス
カウンターと、ちょっとしたホテルを連想させるスハ25のロビー室。


サービスカウンター
元々成型されているサービスカウンターのテーブルはもちろん、
プラバン加工でジュースクーラー、冷蔵ショーケース類、中央部には
電子レンジをデザインしたフィルムシールをご用意しました。
これでカウンター内もリアルに再現頂けます。


左:SVI・電源関連機器室 右:シャワー室
こちらはプラバン加工によって再現したシャワー室です。
シャワー室は扉による区切りまで、しっかりと作り分けする事が
可能となっています。
尚、実車のシャワー室周りの空間には冷房装置、水タンク、
温水器などのシャワー室に関係した設備が並んでいます。


左:シャワー室 右:シャワー室前の通路
左上の写真はシャワー室前の通路です。ちなみに赤矢印で
示した部分。本来であればシール化を行わない個所なのですが、
今回は特別にシール化しました。
その理由は右隣の写真を見ると一目瞭然。ボディを被せると、
ちょうど窓の中央辺りで該当箇所の成型の出っ張りが丸見えに
なってしまうのです。これまでシール化を行ってきた模型を
振り返ってみても、こうした成型は珍しいと思われます。
きっと模型の成形上、どうやってもこのような形状で成型する
しかなかったのでしょう。そこでボディを被せた状態で少しでも
自然な見た目になるようシール化を行いました。
スハ25の車両ボディの話が出ましたので少しだけご紹介させて
頂きます。1番最後のボディを嵌めた状態の写真ですが、ちょうど
反対側のボディには、シャワー室の換気口や冷房装置排気口などが
あります。これらの機構は模型上でもしっかりと成形されている事が
確認できます。
電源関連設備やシャワー室設備など車内の構造と、ボディ外観上の
成型の関連性を確かめながら眺めてみると、スハ25は車内だけでは
なく、車体全体が興味深い車両だと思います。
さて、今回はA寝台個室オロネ25とロビーカー兼電源車、スハ25の
詳報をお届けしました。
メイクアップシール「24系25形 寝台特急 瀬戸・あさかぜ」は
いよいよ近日発売予定。次回は、商品発売情報をご案内したいと
思いますので、どうぞ今しばらくお待ちください。
category: 24系25形寝台特急瀬戸あさかぜ
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