麗しのED71
1970年(昭和45年)、私が中学1年の時に、一年だけ仙台に住んだことがあった。
その頃の仙台の鉄道風景としては、仙台運転所には「483系ひばり」や
「453系まつしま」などが顔を揃え、仙山線では疾うにED45の試験的運用は
終えており、ED78が定着していたが、なぜか仙台駅の待避線にED45
(ED91)が留置されていた。
東北本線の主力機はED75で、既に我が麗しのED71は仙台駅では
顔を見せることはなくなっていた。
仙石線では、ウグイス色の73系や51系といった旧型電車が走っていた、
そんな時代だったのである。
さてそんな時代、一度だけED71 1次形次形牽引の普通列車(旧型客車)の
姿を黒磯駅で見かけたことがあった。
その時のED71のサイドボディ、大きな通気口がなぜか印象に残り、
その日からED71は我が麗しのカマとなった。
さて、今年になってKATOから2次形ED71が発売された。
このED71、20系寝台特急「はくつる」の牽引機として有名だが、
我が麗しのED71は、1次形のED71。
この1次形は、旧型客車の普通列車や10系急行寝台「津軽」を牽く
その姿は私にとっては正に美しく、憧れの存在である。

このED71の模型は、かなり前にマイクロエースから発売していたが、
中古市場でもなかなか入手が難しい存在で、そんな中、奇跡的に
入手できたのがワールド工芸の1次形ED71である。
写真のED71は、制作室の若手にグレードアップ化してもらったものだが、
日夜このED71 1次形をジオラマ上の機関庫前に置き、その姿を眺めている。
製作室・ご隠居
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