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製作室スタッフによる座席シール貼り付け方について 


前回の富塚通信では、当店のお客様である竹内様より頂戴しました
座席シール座面部分の貼り付け方についてご紹介させて頂きました。

座席シールの貼り付け方については、各商品のマニュアルでも写真や
図解などで簡易に説明はしていますが、今回の富塚通信では背ずりも
含めた詳細な貼り付け方の流れをお届けしたいと思います。
 
さて、早速座席シールの貼り方の説明に入りたいところですが、
実はその前にまず大事なのがシールの切り出しです。
メイクアップシールは模型に忠実に採寸してありますので、折角切り出した
シールがガタガタだと、貼り付けの際、模型に合わせたデザインが傾いたり
見栄えが悪くなってしまいます。

それぞれのシールは切り抜きがし易いように、各シールに黒い枠線があり、
それに合わせてシールを切り出しますが、その際、良く切れるデザインナイフ、
傷が少ないカッターマット等を使用するとよりきれいに切り出せます。

尚、切り出していると徐々にシールの糊が刃先に付着してしまいますので、
塗料用の薄め液などを綿棒に滲み込ませて拭くと切れ味が戻ります。
カッターナイフでももちろん綺麗に切り出せますが、適度な力の入れ方で
細部まで綺麗に切り出せることから、制作室ではデザインナイフを推奨
しています。

また、切り出しについてもやり方は千差万別で、制作室でも一辺だけを残して
切り出し、貼り付ける際に切り出すスタッフもいれば、最初に全て切り出して
順番通りに並べて置く人も、貼り付ける分だけ切り出す人もいますので、
作業性を考慮しながら自分に合った方法でシールの切り出しを行って下さい。


さて、それでは「683系サンダーバード サハ682」を使用して、
座席シールの貼り方の説明に入ります。

2019-3-18-01.jpg
まず、背ずり部分のシールを、凹凸にフィットする様に貼ります。

2019-3-18-02.jpg2019-3-18-03.jpg
次に左右の部分を背ずりに巻きつけます。

2019-3-18-04.jpg2019-3-18-13.jpg
最後に背面部分を後ろに折り返します。尚、右画像のように、シールの縁部分が
フィットしない部分が出てしまうこともあります。
その際はピンセットの側面などで浮いている部分をしっかりと押さえて下さい。

次は座面シールです。

2019-3-18-05.jpg2019-3-18-06.jpg
座面シールは、まず肘掛部分を模型の側面の縁に当てて起点にします。

2019-3-18-07.jpg2019-3-18-08.jpg
模型の形状とシールデザインが一致するように模型に押さえ付けながら貼っていきます。

2019-3-18-12.jpg2019-3-18-17.jpg
これで完成です。隙間が空かないようキッチリと貼るようにします。


また、座面については模型のひじ掛け部分とシールの
ひじ掛け部分の中央を合わせて貼っていく方法もあります。

2019-3-18-09.jpg2019-3-18-10.jpg
中央のひじ掛け部分をしっかりと押えてから縁に向かってシールを貼り付けていきます。

2019-3-18-11.jpg2019-3-18-12.jpg
中央から始めることで、押さえ付けの甘さでシールに隙間が出来たり
デザインがズレるということが少なくなります。

2019-3-18-14.jpg
なお、シールがズレて隙間が出たときには、つまようじやのピンセットの
側面を使って、ゆっくりとずらします。その際、先端部分で押さえると
シールが破けてしまうことがありますので注意が必要です。
 
尚、肘置き部分の外側など、折り曲げた箇所のシールは剥がれて
きやすいので一日程置き、時間の経過ととも剥がれてきた箇所を
つまようじなどを使用して透明タイプのゴム系ボンドでタッチアップ
作業を行っていただければ、より綺麗に完成させることが出来ます。

2019-3-18-15.jpg


ちなみに、本ブログでもメイクアップシールのマニュアルに
於いても「透明のゴム系接着剤(ボンド)」と表記するのには
ある理由があります。
 
実は比較的安価で入手しやすい透明のゴム系接着剤は、
セメダインとコニシの2社から発売されています。
 
それぞれ製品名は、セメダインが「速乾Gクリア」
対するコニシは「ボンドGクリヤー」となっており、
「Gクリア」に対して「Gクリヤー」と非常に混同しやすい
ネーミングとなってるのです。
 
2019-3-18-16.jpg

我々も通称としてGクリア、もしくはGクリヤーと説明したい
ところなのですが、その場合、厳密にはどちらか一方の製品を
指すこととなってしまうため、マニュアル等では「透明のゴム系
接着剤(ボンド)」という記載を行っています。
 
尚、余談ながら製作室スタッフ内でも、Gクリア派とGクリヤー派の
2大派閥が存在しています。
 
GクリアとGクリヤーそれぞれの使用感の特徴に関して言えば、
セメダインの「速乾Gクリア」は粘度が高く接着力が強いのですが、
その分だけ糸が引きやすく扱いが難しくなります。
 
逆にコニシの「ボンドGクリヤー」は、Gクリアに比べて粘度が低い分、
接着力が弱くなりますが糸が引き難く作業性に分があります。
 
その為、スタッフ内でも好みの違いでGクリア派とGクリヤー派に
別れることとなったのですが、こうした点も私達スタッフが敢えて
「透明のゴム系接着剤(ボンド)」という表現を使用している理由に
なっていたりいなかったり…
 
少し余談が長くなってしまいましたが、実際のところシールを綺麗に
貼り付けるコツについて言えば、特別なテクニックのようなものは
残念ながら存在しません。
 
今回のブログでもご紹介しましたように、スタッフによっても貼り付け
方法や手順、また使いやすい道具には好みや個性が如実に表れます。
 
使用する道具、デザインナイフ、ピンセットや透明のゴム系接着剤に
少しこだわって頂くこと。そして、作業しやすいと思う手順で丁寧に
ゆっくりと作業して頂くことが何よりのコツだと思います。
 
ということで、今回はシール製作スタッフによる座席シール貼り付けの
ワンポイント(?)アドバイスをご紹介させて頂きました。
 
 
最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: メイクアップシール

Posted on 2019/03/19 Tue.   edit  |  tb: 0   cm: 0