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~川を作るにも絵心は必要?~ジオラマ製作記6

 
本日の富塚通信は前回のジオラマ製作記5の続きです。
 
2度塗りしたグロスポリマーメディウムをしっかりと
乾燥させてみたところ…なんと!?
 
2019-12-27-01.jpg
 
川が見事なブルー&水色になってしまいました。
確かに鮮やかなブルー(水色)の河川もあるとは思いますが、
少なくとも今回のジオラマ製作のコンセプトである
「心安らぐ農村風景」を流れる川のイメージとは異なります。
 
どうしてこうなってしまったのか?実は心当たりが…

2019-12-27-02.jpg2019-12-27-03.jpg
 
前回の製作記5で1度目のグロスポリマーメディウムを
流し込んで乾燥させて後、川の色味が川底の水色そのもの
だったので、少し青味を持たせたいと、メディウムの
表面にクリアーブルーを薄く塗ってみたのでした。
 
イメージでは川底の水色にクリア(透明な)ブルーが
被さることで、丁度良い青味になることを期待したのですが、
想定を超えてビビッドな色合いの川に!
 

川の色については幾つかの条件が重なって作り出される
わけですが、最も大きな要因は川の中で起こる光の散乱
だそうです。故に川を見る位置やその日の天候によって
川の色も常に異なってくるわけです。
 
実際、今回製作したい川の色味は青味がかった緑の川、
もしくは若干鈍色っぽい川です。
 
しかし、あまり漠然としたイメージでは、また失敗に
つながるので、木材の切れ端を用意して、色の調合と
確認を行いました。塗料は模型用のものを使っています。
 
2019-12-27-04.jpg
 
色味の確認では折角なので、グロスポリマーメディウムの
流し込み方や何か良い重ね塗りの方法等がないかも試して
みました。
 
その結果、今度は鮮やかさを抑えつつ、青味の中に緑色と
灰色の流れがしっかりと視認出来るよう塗装。
さらに川の流れが強調されるように敢えて筆のタッチを
荒くして描画してみたのですが…
 
2019-12-27-05.jpg2019-12-27-06.jpg
 
ジオラマを遠目から見る分にはそれなりに見えます。
しかし、少し近づいてみると、色と色の境目がくっきりと
し過ぎており、粗い印象の仕上がりとなってしまいました。
 
この失敗を活かして、今度はあまり色を使わずに、
使う塗料を絞ることにしました。
色々と試した結果、今回は水性ホビーの「ブルーグレー」と
「インディブルー(青)」の2色だけを選択。
 
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調色の比率はブルーグレーをメインに、3割前後インディ
ブルーを混ぜながら塗装しました。
  
本当は川の中心部分はそれだけ水深があるはずなので、
少し濃い青味になるようにしようかとも考えました。
しかし、ジオラマ実寸の川幅は決して広くはない事を
考慮して、今回は完全に均一というわけではないものの、
あまり極端な色味の違いが表れないよう気を付けながら
着色する事に。

2019-12-27-09.jpg2019-12-27-10.jpg

川の着色が終わったら前回同様、グロスポリマー
メディウムにクリアーブルーを混ぜて、川の部分に
流し込みます。
 
尚、今回は川の色に少し緑のテイストが欲しかったので、
クリアーグリーンも混ぜてみましたが、乾燥の経過を
見る限り、ほとんど効果が表れているようには思えません。
 
今回の川の再現ポイントをまとめてみました。
1:クリアー系の塗料はメディウムに混ぜても効果なし
2:しかし、メディウムに直接塗るととても鮮やかに
3:川には色を多用せず、メインカラーを絞る
4:色はあまり原色系のものは使わず、彩度の低いものを
5:色の境界が目立たないようにぼやかしながら着色
 
当然、再現したいと思う川によって、上記の要件が
当てはまらない事は言うまでもありません。
しかし、どのような川を再現するにしても絵心は
あった方が良いという事だけは痛感しました。 
 
さて、これからしっかりとメディウムを乾燥させてから
次の作業に進んでいきます。