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車軸汚れのクリーニングに、まさかのアレが活躍!? 

現在、製作室にて撮影中の新作動画にキハ82の出番があり、
久しぶりにキハ82編成をジオラマに並べてみました。
すると、およそ半分の車両の室内灯が点灯しない事態に!?

手で車両を押さえてみると、しっかり点灯するものの
手を離せばやはりLEDは点灯せず。

2021-12-15-01.jpg
室内灯、点灯せず…

ここで、ピンときました。これは車軸表面の汚れが
原因であると。

室内灯の点灯しない車両の台車が左下の写真です。
ちなみに右隣の写真はきれいに室内灯の点灯する
車両の台車です。

2021-12-15-02.jpg2021-12-15-03.jpg
左:室内灯の点灯しない台車、右:室内灯の点灯する台車

尚、それぞれの車軸を取り外して比較したのが、
下の画像です。

2021-12-15-04.jpg
左:室内灯の点灯しない車軸、右:室内灯の点灯する車軸

汚れ具合の差が一目瞭然です。何故、同じように走行し、
同じケースで保管しているのにこのような違いが生じたのか
理由は分かりませんが、こうなるとユニクリーナーで
清掃しても効果はありません。

こういう頑固な汚れには模型用のサビ取り剤を使うところなの
ですが、間の悪いことにストックを切らしている事が判明。

車軸の表面に細かな傷がついてしまうので、ペーパーで
やするのは最善手ではないものの、こういう急ぎの事態に
限って1000番の耐水ペーパーも見当たらず…

どうしたものかと作業デスクを掻き回していると、
何やら視線を感じてふとあるものが目に留まりました。

2021-12-15-05.jpg

「水だけで汚れが落ちる、洗剤いらずの魔法のスポンジ」
激落ちくんです。
………これは、使えるかもしれない。
ダメもとで汚れた車軸を磨いてみました。
すると、
2021-12-15-06.jpg

室内灯が点灯しました。
彼はステンレスやガラスや陶器だけではなく、鉄道模型の
車軸の頑固な汚れも落とす事に成功したのでした。

なお、磨いた結果、見事に室内灯は点灯しましたが、
新品のようにピカピカになったわけではありません。

また、表面に細かなキズが発生するリスクも高いので、
激落ちくんでの車軸清掃は非常事態の緊急処置であり、
決してお勧めするわけではありません。
もし、試される場合には自己責任でお願いします。


余談ながら室内灯の話が出たので、もう1つ製作室でも
使っているノウハウを。
使うアイテムはこれです。
2021-12-15-07.jpg

導電テープです。これは決して珍しいノウハウという
わけではないので、実際に使っている方も多いと思います。

テープの使い方や貼り方は様々あるでしょうが、製作室では
シンプルに、テープの高さを7mm弱、長さは模型に合せ
1~2cmくらいで切り出したものを丸めて厚みを出し、
室内灯の基盤と集電シューの間に挟んでいます。

2021-12-15-08.jpg

近年、新規製作された模型では、テープを使う必要性は
あまりないような気もしますが、少し古い成型の模型では
基盤ユニットをテープで補強するだけで、点灯や走行時の
チラつきがかなり改善しますので、一手間を掛ける価値は
十分あります。

室内灯を採用すれば模型の印象は格段に向上しますが、
綺麗な点灯を楽しむ為にはクリーニングは必須です。
それでも不点灯というトラブルに直面する事もあります。

そうした事態に遭わないように定期的なメンテナンスと、
いざという時の為に台車や車軸パーツの清掃方法も確立
しておくと安心です。

そして、本当にどうしようもない非常事態には、彼に
頼ってみるという選択肢があっていいのかもしれません。
もし、試される場合には~以下略。

category: 鉄道模型

Posted on 2021/11/28 Sun.   edit  |  tb: 0   cm: 0