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メイクアップシールをもっと緻密に繊細に

現在制作室では、来年春に引退する最後の国鉄形特急
「やくも」を中心にした動画を撮影中です。
出雲という神話を始めとする風土と、そこに走る列車を
どのように表現するか頭を悩ませながらの撮影が続いています。

さて、今回の富塚通信では少しプリンター導入についての話を。

これまでもメイクアップシールでは印刷の退色を防ぐために、
全色顔料インクのプリンターを採用してきました。
その甲斐もあって、メイクアップシールも発売から10年以上
経過していますが、初期の頃のシールを貼った車両でも
経年劣化による退色はほとんど見受けられません。

しかし、この度、シール印刷で長年活躍してくれたプリンター
自体のアフターサポートが終了してしまい、制作室でも今秋、
新型プリンターの入れ替えを実施しました。

その新型プリンターの性能確認や、これまでリリースしてきた
メイクアップシールの対応調整等もあって、ここのところ新製品の
メイクアップシールが投入出来ておりませんが、新製品の方の
計画はありますので、どうぞお待ちいただければと思います。

 
さて、今回導入したプリンターですが、これまでのタイプと比べ
かなりノズルが改良されたようで、より繊細な印刷が可能に
なったようです。

元々、顔料インクは紙の表面に定着することでくっきり鮮明に
高精細な色を再現し、インクが滲まないのでグラデーションの
再現性にも優れています。
シールのデザインにグラデーションを多用する製作室にとっては、
非常に相性の良いインクだと言えます。

しかし、インク特性が如何に素晴らしかったとしても、プリンターの
印刷ヘッド・ノズルの構造や性能によっては、細い線が飛んで
しまったり、豊かな諧調のグラデーションにならない事もあります。

今まではそうした点を加味しながら、実車の雰囲気をどのように
再現していくかと苦心しながらシール製作を行っていた部分も
ありました。

それが今回導入した新型プリンターでは、はたしてどこまで顔料
インクの特性を活かした印刷再現ができるのか?

今、従来のプリンターでは些かスペックオーバーだと考えられる
列車のイラスト画像を製作しながら、印刷性能の限界を探って
います。下の画像は現在製作した高詳細イラストの一部です。

DD51
2021-11-28-01.jpg

2021-11-28-05.jpg
DD51イラスト各部分の拡大画像です。ヘッドマークは「出雲」、
日立製のDD51形ディーゼル機関車。動力台車とされ、無動力の
中間台車の作り分けを是非、ご覧ください。

カニ24
2021-11-28-03.jpg
車内に見える電源装置のデザインはメイクアップシールでも
採用しています。

E257
2021-11-28-04.jpg
車体にデザインされている模様と、車内のブラインドや
座席の柄にも注目ください。

今回の富塚通信では新型プリンターの導入と、高詳細
イラスト図による性能テストについてご紹介させていただきました。

最後に昨今のプリンター購入事情について、少しばかり
触れたいと思います。

先日、量販店で家庭用プリンターが品薄になっており、
製品によっては予約待ち状態だとニュースで取り上げられて
いました。理由はコロナに因る海上輸送の確保が出来ない
ことと、半導体不足の影響です。
そして、この問題は家庭用プリンターだけではなく、制作室で
使用している業務用のプリンターでも同様となっています。

こと頭を悩ませたのが価格についてで、上記の品不足のみ
ならず、新型プリンターという事もあり、これまでの機種以上に
販売価格が跳ね上がっていました。
また、同時に消耗品であるインクも従来品のものより、
各インクの単価が上がってしまっています。
しかも、インクの消費量も半端ありません!

現状を鑑みると、私どもは何とかギリギリのタイミングで
プリンターを導入できたとは思いますが、複数台のプリンターを
導入しなくてはいけないことも相まって、予算としては痛いものが
ありました。

プリンターの本体価格はともかく、消耗品であるインクについては
何とか価格を抑えてほしいものですが、純粋なプリンターの再現
性能に関しては、納得の性能です。

イラスト図はもちろん、シールのデザインを含め、より緻密に、
より繊細にという厳しいアプローチを試みていますが、今のところ
制作陣の期待に十分応えてくれるポテンシャルを感じさせてくれて
いますので、今後のデザイン表現の幅が広がりそうです。

そして、2021年最後となる月カレンダーは、今回のブログで
ご紹介したDD51とカニ24を含めた「24系寝台出雲」フル編成の
高精細イラスト図です。

2021-11-28-06.jpg

24系客車12両を再現するため、今回はこれまでの縦仕様の
フォーマットと異なり、横カレンダーになっています。

尚、カレンダーのサイズとデータはこれまで通り、A4サイズの
pdf形式ですので、そのまま印刷してもお使いいただけます。

カレンダーは下記リンクからダウンロードしてください。
12月用カレンダーのダウンロードはこちら>>
(※ダウンロードは期間限定となります)