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音楽とアンビエンス2

~アンビエンスを学ぶにはスタジオミュージシャンを学べ~

制作室では感性教育(?)を目的に、毎日1時間の音楽鑑賞
(映画の場合2時間)の時間を設けています。

本日の音楽鑑賞は、前回の富塚通信でも紹介した
「Shakatak(シャカタク)」の『YOU NEVER KNOW』を
再生環境を変えての聴き比べの予定のはずでしたが、
長老が提示したのはシャカタクではない複数のCD。

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徐にCDケース内の解説書を取り出し、サポート・ミュージシャンの
項目に目を通すように指示。
サポート・ミュージシャンとは、ソロ歌手や音楽バンドに足りない
楽器をレコーディングの時やライブのステージで演奏する
ミュージシャンのことで、一般にはスタジオミュージシャンと
言われているミュージシャンです。

長老いわく、このスタジオミュージシャンの演奏が今日の
課題であるとのこと。
実はミュージシャンがレコーディングを行う際、そのミュージシャンや
プロデューサーは、バックで演奏するスタジオミュージシャンの
選択にはかなり気を遣うそうです。

これはレコーディングで主役のボーカルや演奏者の歌唱力や
表現力をいかに引き出せるかはスタジオミュージシャンに
かかってくるからで、ビックネームのミュージシャンほど
バックでの演奏に対する『音』の要求が強く、
「この曲のピアノにはあの人のあの音じゃないとダメ!」と
名指しで起用を要求するそうです。
特にアルバムのレコーディングになると曲によって楽器の
演奏者が異なるケースも多々あるそう。

長老が特に若いスタッフに伝えたいのは、アンビエンスの本質。
バックミュージシャンの演奏はまさにアンビエンスにあります。
音楽でいうところの主旋律を歌う歌手や演奏者のバックで、
メインの主旋律の演奏を感覚的に理解し、副旋律としての
演奏を絡ませることで、メインの『音』の魅力を最大限に引き
ださせるバックミュージシャンの演奏。

今回の勉強会の後、制作室のスタッフは意識せず聴いている
主旋律中心の音楽の聴き方ではなく、極めて非日常的(?)な
副旋律中心の音楽の聴き方にチャレンジと相成ったのでした。

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~トピックス~

実はメイクアップシールにも音を意識したデザインがなされた
ものがあります。

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今では聞くことの出来ない電源車カニのディーゼルエンジン音です。
ボディを嵌めると、ほんの一部しか見えないエンジン部分ですが、
エンジンのデザインは極めて緻密で重厚なデザインを施してあります。

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例えるならば、カニという車両が主旋律に当たり、ディーゼルエンジンを
はじめとする内装がスタジオミュージシャンの演奏の副旋律に当たります。

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これらの内装はカニ特有の騒音をイメージしたため、極めて緻密で
重厚にデザインしたのですが、そのような音まで含めたデザインを
評価するのはお客様だけに、こういったアンビエンス効果の感覚的
知識をもっと意識的に学ぶ必要を痛感しています。