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カシオペアと北斗星を比較してみて パート2 ~前編~ 

前回のカシオペアと北斗星の比較では、電源車カニ24とカハフE26を
クロ―ズアップしてブログをお届けしましたが、今回は寝台個室の
比較をしていきたいと思います。

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上野駅に入線してきたカシオペア。カシオペアの客室といえば
何といっても展望室!入線してくると乗務員の方がカーテンを閉めます。

 
1988年に登場した北斗星は、それまでの旅客運輸に対する「より多くの乗客を、
より速く運ぶ」という第一義的な目的から「一人一人に合わせた豪華さの追求」
という時代の求めに応じた新たな付加価値をメインコンセプトに添えた寝台列車
となりました。
これは個室寝台を中心とした北斗星の編成をみても一目瞭然です。この豪華寝台
列車の誕生がまさに大成功を収めたという事実は、今さらご紹介する必要はない
でしょう。

しかし、悲しいかなこの豪華寝台列車唯一の弱点(?)が、それほどの時を
経ずに露見することとなりました。
それは北斗星に用いられた寝台客車が、24系寝台客車であったという事です。
もちろん北斗星に使用された24系客車は初期のものとは異なりますが、単純に
みると車両の基本的な構造は初期型と同じになっており、その設計や製造は
1970年代のものなのです。

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上野駅にて出発に備える北斗星。製造的に考えれば、もう40年近くも
頑張っている24系車両。


前回のブログで、北斗星の登場とカシオペア誕生の年代的な差はおよそ10年
余りしかないと書きましたが、こと客車の製造年代という視点で見ると
北斗星とカシオペアには優に10年以上の差があるとも言えます。

国鉄やJR側としては、使用及び保有できる客車の両数に、実際の経営上、
更には運行上の兼ね合いも考慮に入れた車両製造を行わざるを得ないわけで、
何でもかんでも直ぐに新型車両を投入できるわけではありません。
また北斗星の導入に際しては「乗客数を落としてまで、列車を豪華にする
必要はあるのか?」といった社内の声も当然あった事でしょう。
しかし、結果的に北斗星が多くの利用者から支持を得られたこと、そして
24系寝台という弱点(?)を持って誕生したことが、1999年にカシオペア
が登場するに至る大きな要因になったと捉えることも出来ます。


さて、思いの外前置きが長くなってしまいましたが、北斗星とカシオペアの
客室の比較をするにあたって、この客車製造年月日の差というものは
とても大きな意味を持っている気がします。
とは言っても、筆者は設計関係の知識があるわけでもインテリア
デザイナーといったオシャレな業界の者でもありませんので、専門的な比較は
一切できません。あくまで一般の乗客目線での感想程度に思ってお読み下さい。

それでは、順番に客室の違いを比較してみましょう。


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北斗星 ロイヤル個室

「北斗星」の最上位個室は9号車、10号車のロイヤル個室です。
居住性や設備に関しては、豪華寝台の名に恥じないVIP個室と
なっています。

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カシオペア スイート・メゾネットタイプ 左:1号車 右:2号車


それに対し「カシオペア」において、このロイヤル個室に相当するのが、
1号車と2号車に3室ずつ設定されているスイート(メゾネットタイプ)なの
ではないでしょうか。

「カシオペア」の最上位個室と言えば厳密には、スイートの展望個室タイプに
なると思いますが、これはまさに別格の客室。残念ながら「北斗星」が
「カシオペア」に超豪華という点で及ばない象徴だと思います。

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カシオペア スイート展望 前面のテーブルにはカシオペアのロゴが。

ロイヤル個室とスイート(メゾネット)を比較すると、「北斗星」のロイヤルの方が
木目調のトーンが濃くなっている分、重厚感があります。
逆に「カシオペア」は壁面の木目調をはじめとして、イスやベッドの柄に至るまで、
明るい感じのハイトーン調にまとめられており「北斗星」に比べてライトな室内だと
いう印象を受けます。

また、北斗星のロイヤルはカシオペアのように1階と2階を区切った構造には
なっていない分、高さに関しては広い印象を受けます。しかし不思議なことに
カシオペアの個室全てに言えることですが、室内の高さに圧迫感を感じる事は
全くと言っていいほどありません。ここら辺の印象は、間取りの巧さが功を
そうしているように思います。

2013-05-23-11.jpg
各個室の操作パネル部分のシール拡大画像

話を少し先に進めてしまいますが、カシオペアの車内設備である液晶テレビや
BGM装置等の機械類はスイートやツインで異なっています。上位個室には
それに見合った機材が使用されており、スイートに関しては展望室とメゾネット
でも使用機器に違いがあります。
上記模型写真のテレビの下に設けられている操作パネル。今回のHO「カシオペア」
メイクアップシールでは、こうした違いもリアルに表現してあります。

また、列車毎にこうしたハイテク機器のデザイン性の変化を調べてみるだけでも、
北斗星とカシオペアにはかなりの時代の隔たりを感じることが出来ます。
今回、シールデザインを行ってみてつくづく十年一昔とは良く言ったものだ
と感じた次第です。


続く

  

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category: 寝台特急個室考

Posted on 2013/05/23 Thu.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

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