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ボンネットスタイル「こだま形」考 


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手前から、181系「とき」:485系「雷鳥」:489系「能登」
485系300番台「ひたち」:489系「あさま」




~東海道本線に颯爽と現れた先駆車~
流麗且つ端整なエクステリア。高運転台式の斬新なフォルムに
時代を先取りした革新的なクリームと深紅のラインを纏った車体。

「ボンネット」スタイルの「こだま形」特急。
このフレーズを耳にするだけで、「ボンネット」と呼ばれる当時の
あの独特な姿がありありと目の前に浮かんできます。

ボンネットには空気圧縮機(コンプレッサー)と電動発電機が収められ
騒音源となったこれらの機器を客車から遠ざけることで、静音性を
高めることに成功しました。

ボンネットスタイルの「こだま」、もとい151系電車は上記の空気圧縮機や
発電機を始めとして、現在の電車へと連綿と続く鉄道技術の基底を作り上げ
ることに成功した名実ともに名車中の名車です。

今回の富塚通信では、溢れんばかりの賛辞を一身に集め東海道本線を走り
始めた電車特急のパイオニア。ボンネットスタイルの「こだま」形について
少しばかりご紹介したいと思います。


~失敗は許されない、電車屋の矜持~
「こだま形」が登場したのは1958年。いまから半世紀以上も前の
出来事です。当時の国鉄は東海道本線の輸送量の増加にともない
高速列車の増発が喫緊の課題となっていました。

国鉄の内部では東海道本線のような花形区間は、機関車牽引に
よる客車列車が受け持って当たり前という暗黙の了解がありました
(当時の電車はうるさくて乗り心地も悪かったのも事実でした)が、
列車増発にかかる莫大な予算と、国鉄内部でこれからの時代は
電車の時代であるという先見の明を持った「電車屋」達がイニシア
ティブを取って、動力分散方式による高速運転を実現し、東京─大阪
間を6時間30分で結ぶという、当時としては途方もない夢に向けた
失敗は断じて許されないチャレンジが始まっていました。
この時、1955年。「こだま形」登場の3年前のことでした。



~技術の粋を集めて~
「こだま形」は先にも述べたように、当時の電車の現状、うるさくて
乗り心地が悪いという乗客のイメージを払拭するために、当時の
国鉄の最高の技術が詰め込まれて製造されることになりました。

車体はセミモノコック構造による低重心化が図られ、車体の鋼板には
防音と断熱の為にグラスファイバーが貼り付けられました。

また乗り心地を良くするために汽車製造が提案した浮床構造を
採用し、台車に関しても枕バネを空気バネに改めたDT23・TR58形を
使用することになりました。

屋根上にはキノコ形と呼ばれる冷房装置AU11を搭載。ちなみに当時、
電車に冷房がついているなどという事は破格の出来事でした。
客室の内装にはアルミ合金基盤メラミン樹脂化粧板がメインとして
使われ、床は絨毯敷きのアロンフロアリング仕上げとなっていました。



~ビジネス特急現る、そして~
このように、驚異的な速さのみならず、快適な乗り心地までもを
突き詰めて誕生した「こだま」でしたが、結果はご存じのように
大成功を収め、90%を超える乗車効率を叩きだし、国鉄では直ぐに
「つばめ」や「はと」といった列車に151系を投入することを
決定しました。

尚、「こだま形」の主な利用者はビジネスユースを想定しており、
当初「ビジネス特急」として誕生した経緯があります。
その為、ビジネスマンが立食で手軽に食事がとれるビュッフェも
連結されており、これも話題の1つとなりました。


その後、1962年と1964年に路線区間に合わせた改造を施した161系や
181系がそれぞれ誕生。さらには交直両用に対応した485系と、
「こだま」形はまさしく国鉄黄金時代の立役者へとなっていきました。

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「こだま」のDNAを受け継いだ派生電車を正面から
左から、485系300番台「ひたち」:485系「雷鳥」:181系「とき」
489系「能登」:489系「あさま」


冒頭にて、こだま形電車の特徴を多くの形容詞で述べましたが、
「ボンネット」という一言で鉄道ファンにはすべてが通じてしまう
ような気もします。余計な修飾語はいらない。これも時代を超えて
愛される人気列車の所以なのかもしれません。

こうした派生シリーズの電車群も含めてボンネット車両は
多くのコレクターのマストアイテムとなっています。


さて、富塚商会オリジナルコレクションメイクアップシールでは、
「こだま形」電車の室内を完全再現させるべくラインアップの
拡充を計画しています。

詳しい商品化に関しましては、今後の富塚通信でお知らせして
いきますのでお楽しみに。


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Posted on 2013/07/13 Sat.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

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