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メイクアップシール~スハ44系特急つばめ~詳報1 

 
本日の富塚通信は、現在製作中のメイクアップシール
「スハ44特急つばめ」の詳報をお届けします。

前回の富塚通信にて、特急「つばめ」は1950年に「へいわ」から改称して
誕生した旨をご紹介しましたが、国内では1943年に廃止されるまで「燕」が
活躍していましたので、正確には「つばめ」誕生ではなく復活になります。

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復活した「つばめ」

当時国鉄では戦後の鉄道輸送復興に合わせ、特急列車復活の機運が高まって
いました。当時を知る人の回想では、戦中に途絶えた特急復活に今からでは
想像もできない程の熱心な取り組み方だったそうです。

これは「つばめ」の前身、「へいわ」誕生時のエピソードですが、
営業局長、運輸局長、そして車両局長の島秀雄氏らは国民に希望を持って
もらえると特に特急復活を推進していました。

しかし、当時の進駐軍の鉄道当局では特急など時期尚早であるという意見が
主流。また、実際の許可を与えるCTS(民間輸送指令部)に至っては、三等旅客に
特急などもっての外と強固に反対を唱えました。

恐らくはCTSとの間であれやこれやの駆け引きがあったものと推測されますが、
最終的に営業局長がマッカーサー司令の正式指令を要求し、一気呵成で
「へいわ」を誕生させてしまいました。

尚、マッカーサー司令といえばある意味で当時の日本の最高司令官。
直接かどうかは別にしても、特急復活にマッカーサ―司令を引っ張り出して
来たことから考えても、当時の国鉄が如何に特急列車復活に心血を注いでいた
のかを如実に物語っています。


さて、そうした国鉄マンの情熱によって誕生した特急列車「つばめ」

今回のスハ44特急「つばめ」は、1954(昭和29)年の東海道本線の名古屋
電化時の13両編成がプロトタイプとなっており、構成車両は展望車マイテ39、
マシ35、スロ60、スハ44、スハニ35の5種類の車両で構成されています。

ここからは、各車両のメイクアップ詳報をご紹介していきますが、本日は
客車スハ44、スハニ35、そしてスロ60の3両をお届けしたいと思います。


◎スハ44◎

スハ44の車両については前回のブログでも少し紹介していますが、
そもそも特急列車での運用を目的に製造された車両であり、基本構造は
スハ43系に準じるものの車内の座席配置やシートピッチ等、当時の一般的な
三等客車と比較すると明らかに上等な車内空間を持った車両でした。

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グリーンモケットの座席

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左:乗降口デッキ 右:車内側のデッキ壁面

床は板張り仕様で、模型台車位置に当たる通路に台車軸受も再現してあります。
新造後は特急「つばめ」や「はと」を中心に活躍しました。


◎スハニ35◎

スハ44に緩急車、更には荷物室を設けたスハニ35形。12両が製造され、
客室部分はスハ44と同様の構造となっています。定員は48名。
スハニ35は編成上1号車としてC62やEF58と直接連結され活躍しました。

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荷物室の荷重は5トンで、実車では乗客の手荷物を乗せる3段式の
荷物棚を両側に設けてありました。

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妻寄りにが荷物専務車掌室が設けられていました。模型では室には
なっていませんが車端部分に座席が成形されており、該当座席も
もちろんシール化してあります。

また、壁面シールとプラバン加工の併用で客室部分と荷物室部分を
隔てるドアを再現することが出来ます。


◎スロ60◎

1950年度に、鋼体化改造によりトータル30両が製作された特別二等車。

本ブログの冒頭で登場したCTS(民間輸送指令部)ですが、日本の二等座席車の
貧弱さに懸念を示し、米国にあるような二等車の導入を要求してきました。
何も進駐軍のCTSは何から何まで国鉄の意向に反対をしていたわけではありません。
但し、米国式の車両を要求というのが何ともアメリカっぽいですが。

その内、要求であったものが外国人観光客に対応する為という理由で命令扱いとなり、
木製客車の鋼体化工事を行う車両30両をリクライニングシート付の特別二等車として
施工されたのがスロ60です。

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このリクライニング座席はR11で日本初のリクライニング座席となりました。
リクライニングシートは22脚設置され、シートピッチは1,250mmで定員は44名。
スハニ35の48名よりも少ない定員数です。

客室窓は1,000mm幅の広窓になっており、ガラス磨きガラスが用いられました。

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尚、国鉄では当初従来の基準から一等車として導入する予定だったものの、
進駐軍の鉄道当局はこれを一等とは認めず、止む無く妥協案で一等と二等の間、
特別二等車(特ロ)という事で落ち着きました。

しかしスロ60自体は利用客から好評を博し、進駐軍の鉄道当局からはどうだと
言わんばかりに特急だけではなく、全国の急行にも特ロを導入する発注が
なされました。
スハ44等の三等車製造には頑なに難色を示す鉄道当局の姿勢とはまるで
正反対の積極的な指示ですが、これによりリクライニングシートや座席指定制など
現在のグリーン車の元祖が日本に根付いていくきっかけとなったのでした。

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メイクアップシールでは、R11座席の構造を踏まえたデザインはもちろん、
座席の長めのヘッドカバーまで再現。
鉄道局の意向により若干アメリカンナイズされた車内を再現する事が出来ます。

さて、今回は旅客車スハ44、スハニ35、そしてスロ60の情報をお届けしました。
次回は「つばめ」編成の代名詞、展望車マイテ39と食堂車マシ35の詳報を
ご紹介します。どうぞ、お楽しみに。
 
 
 
最後までご覧頂きありがとうございました。
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category: 特急つばめ・青大将

Posted on 2017/08/02 Wed.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

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