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動画撮影~困難なピント合わせと如何に向き合うか~ 


前回の富塚通信ではザックリとですが、「鉄路の記憶」動画撮影用の
機材についてご紹介しましたが、その際に兎に角ピント合わせが
非常に難しいというお話をしました。

今回はそのピント合わせの補助として使用している機材について、
少し踏み込んで書いていきたいと思っています。

さて、その前にビデオカメラと一眼レフカメラのそもそもの性能の
違いについて軽く触れないわけにはいきません。

2018-10-29-01.jpg
ビデオカメラと一眼レフカメラの違いは明確

製作室ではビデオカメラと一眼レフカメラを主力として動画撮影を
行っていますが、基本的にはビデオカメラをメインとし、一眼レフ
カメラはサブ機として使用しながら撮影を行っています。
 
昨今では一眼レフカメラでも優秀な動画撮影機能を持っており、
製作室で使用している一眼レフカメラにも当然の如く動画撮影
機能が付いています。
 
しかし、製作室でビデオカメラと一眼レフカメラの動画の撮影実験を
行って映像を比較した結果、やはり動画を撮影すること自体、
静止画撮影がメインの一眼レフカメラよりもビデオカメラの方に
軍配が上がるという結果に落ち着きました。
 
特に走行しているNゲージ模型を撮影する場合、動いている列車に
ピントを合わせ続ける追尾機能の性能に関しても、明らかにビデオ
カメラの方が格段に優れています。
 
また、撮影後の映像編集作業も考慮すると、メインとなるビデオ
カメラのプリセットのシーケンスだけで作業を行った方が確実です。
 
2018-10-29-02.jpg
パソコン編集上でのシーケンス設定画面
 
少し専門的になりますが、最近のソフトウェアでは異なるプリセット
(解像度やフレームレート)のシーケンスが混在した動画編集も可能に
なっているのですが、作業の効率化や映像の統一感といった観点からも、
動画は出来る限り主力となるビデオカメラで行うようにしています。

但し、今回製作している「鉄路の記憶」では映像シーンの中に静止画
写真も併用していますので、そうしたイメージシーンではデジタル
一眼レフカメラの静止画撮影能力を積極的に活用しています。
 
 
さて、ここまでビデオカメラとデジタル一眼レフカメラの動画撮影の
性能差について述べてきましたが、ビデオカメラのピント性能が
如何に一眼レフカメラに比べ優れていようとも、Nゲージスケールの
ジオラマ撮影では決して十分な性能というわけではありません。
 
動く列車のピントが追い切れなかったり、意図した場所とは違う
部分にピントが合ってしまったりといった事の連続です。
どうしてもダメな場合には、マニュアルでピントを合わせなければ
ならないというケースも出て来るわけですが、そうした時に役に
立つのがLibecのズーム&フォーカスリモートコントロールです。
 
2018-10-29-04.jpg
三脚のハンドルにセットした片手用のリモートコントロール

ビデオ用三脚のハンドルの任意の位置に取り付けて、ピント
合わせが可能なコントローラーです。しかもピント合わせの
他にもズーム機能もあるので、三脚に据えたビデオをパン
しながら合わせてズームも出来る優れものです。
 
2018-10-29-03.jpg
ビデオカメラと直接繋いで使用できます

片手でパン用ハンドルを動かしながら、同時にズームも出来る
アドバンテージは動画撮影では計り知れません。
ちなみに、ビデオ用三脚もLibec製です。
 
尚、使用しているビデオカメラメーカーの純正品でないズーム
リモートコントローラーを使用する場合、意外と動作対応外だと
いうケースもありますので、購入前に適合するビデオカメラの
機種や型番をしっかりと確認しておく必要があります。

 
また、ジオラマの撮影場所によってはカメラを見ながらピントを
確認する事が困難な場所もあります。

2018-10-29-05.jpg
ジオラマでは撮影が難しい場所も…
 
上の写真はサブ機のハンディ用ビデオカメラですが、ジオラマの
奥の方を撮影する場合や、主力のビデオカメラがストラクチャーと
干渉する場所の撮影ではこうした小型で軽量タイプのサブ機が
活躍します。
 
尚、このような状況での撮影ではビデオカメラのディスプレイで
ピントの確認を行うことは不可能ですが、そういった場合に活躍
するのがコレです。
 
2018-10-29-06.jpg
撮影した映像を家電テレビで直ぐに確認
 
ディスプレイを使った映像の確認です。最近の機種では、ビデオ
カメラや一眼レフカメラにHDMI端子を備えている機種が多く
登場しています。
通常撮影した映像データは、カメラから直接パソコンに映像を
取り込んで確認する必要がありますが、特に動画データですと
転送にも多少の時間が掛かってしまいます。

しかし、チューナーとHDMI端子を持った普通のテレビがあれば、
1本のケーブルでビデオカメラや一眼レフカメラを直接接続する
だけで、撮影した映像を直ぐに確認する事が出来ます。
  
また、撮影画像を確認する事が出来ない場所での撮影だけに
限らず、一眼レフカメラでのマクロ撮影時のピント確認にも重宝
します。
 
動画撮影の場合、如何にビデオカメラと言おうともNゲージ
スケールではピント合わせが何分シビアとなります。撮影機材の
性能が大きいとは故、ピント合わせに役立つ補助機材や撮影
時間の効率化を可能にするアイテム等は積極的に取り入れていく
必要性がかなりあると実感しています。

というわけで、今回はビデオカメラと一眼レフカメラのピント
性能差とそれを補完する機材の情報についてご紹介させて
いただきました。


category: ジオラマ撮影

Posted on 2018/10/29 Mon.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

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