fc2ブログ
11 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 01

サンライズ乗車記4 


前回の「サンライズ乗車記3」のあらすじ
サンライズの車内確認で夜を明かし、明朝、松江に到着。
車窓に宍道湖を眺めながら終点の出雲市駅へ。
そこから一畑電鉄こと“ばたでん”に乗り換えて、
大社前駅に降り立った製作室スタッフ。
出雲大社に向かうと思いきや、足を向けたのは…

こじんまりとした出雲大社前駅。
駅を出た人波は自ずと出雲大社の方へ向かって進んで
いきますが、男性スタッフは出雲大社とは反対の方へ
歩き出しました。

ちなみにこの出雲大社前駅は昭和5年に建てられたもので、
教会風の内装にステンドグラスが特徴的です。

2022-11-22-01.jpg
向かって駅の右側にはタクシーが止まっていました

平成8年に国の文化財に指定されましたが、我々が行った
何年か後にリフォームされたようで、今では小綺麗な
駅舎に生まれ変わっていますが、ハッキリ言って当時は
それほど綺麗な建築物だという印象はありませんでした。

さて、出雲大社を背にスタッフが真っ直ぐに向かったのが、
堀川を越えた先にあるJRの大社駅でした。

2022-11-22-10.jpg

一見、駅には思えない(?)和風建築で大正13年に建造
されました。この駅はJR大社線の廃線にともなって、
1990年に廃駅となってしまったものの、重要文化財として
駅舎が保存されています。

2022-11-22-03.jpg
昭和の初期を感じさせるノスタルジックな構内

堂々とした構内と多くの改札口が当時の活況を雄弁に
物語っているかのようです。独特な形状の和風シャンデ
リアも独特な空気感を演出しています。

出雲大社の大祭が執り行われる時には皇室から勅使が
遣わされる事もあり、駅には専用の貴賓室が設けられて
いる事からも、大社駅が一般の駅とは一線を画した
豪壮な造りになったことを窺い知ることができます。

ホーム側には線路も一部残されており、当時の面影を
偲ぶことが出来ます。一時は東京から直通の急行列車
「出雲」が運行されていました。

2022-11-22-04.jpg

また1980年代までは「大社」や「だいせん」といった
列車も活躍。現在は線路の一角にD51-774号機が
静態保存されています。
(※注:2022年現在、駅舎の保存修理工事中のため、
2025年まで見学は不可になっています)

当時の出雲大社の玄関口を堪能した後は、いよいよ
出雲の歴史&文化のレクチャーを受けることに。

2022-11-22-05.jpg

御本殿前の拝殿、続いて日本最大級、全長約13メートルの
しめ縄で有名な神楽殿に手を合わせた後、女性スタッフは
スタスタと御本殿の裏手にある素鵞社へ。

出雲大社の御祭神は大国主神ですが、素鵞社では
大国主大神の親神である素戔嗚尊が祀られています。

2022-11-22-07.jpg
本殿に比べ意外と質素な素鵞社

素戔嗚尊といえば八岐大蛇退治で有名ですが、この八岐
大蛇自体が何かの暗喩になっているそうです。

彼女の解説では諸説あるそうですが、有力なものとしては
1つ目、八岐大蛇は氾濫する川を表しており(先のブログで
登場した斐伊川だとも)、それを素戔嗚尊が灌漑事業で
改善したとする説。

2つ目にはまとまりのない製鉄関係を生業とする産鉄民を
従えたとするなどが有力だそうです。これは八岐大蛇を
退治した時に尻尾から天叢雲剣が出てきたというエピソード
からも推測される説です。

それほど神話に興味のなかった筆者にとって、八岐大蛇など
と言われても、ゴジラシリーズのキングギドラのような
怪獣としかイメージ出来なかったのですが…


2022-11-22-08.jpg

そのような説明を受けながら、我々は素戔嗚尊ゆかりの神社、
「須佐神社」へ。
この地は八岐大蛇を退治した後、八岐大蛇の生贄となる
ところを救った櫛名田比売命と共に留まった土地で、
「素戔嗚尊」の別表記「須佐之男命」からも分かる通り、
自身の名前から「須佐」を取って付けた土地です。

この地で日本最初の和歌と言われる「八雲立つ 出雲八重垣~」の
歌を詠んだとされています。

2022-11-22-09.jpg

「出雲」の語源については幾つかの説が唱えられているものの、
現在のところ明確な結論には至っていません。
しかし、“八雲立つ”は「出雲」に掛かる枕詞であり、
ヘッドマークでも「やくも」には八つの雲が描かれています。

ここで気になるのが、「八雲立つ」や「八岐大蛇」に出てくる
「八」という数です。
もしかしたら、もともと出雲地方では勢力争いを行っていた
八つの豪族のような集団があり、それを素戔嗚尊が統一した
ことで「出雲」の礎が出来たのでは?

そのように考察すると、「出雲」のヘッドマークが1つの大きな
雲の図柄になっているのは、偶然の一致にしては出来過ぎの
ような気がするのでした。

尚、古代日本で「八」という数字には、単純に数が多いという
意味合いでも使われていました。例えば「八百万の神々」などは
非常に数が多いといった具合いです。
そういった文脈でみると、素戔嗚尊は八つの勢力を平定した
というよりも、数多くの勢力をまとめ上げたと解釈した方が自然
かもしれません。

つづく
次回はいよいよ乗車記も最後です。
もうしばらく、お付き合いください。

最後までご覧頂きありがとうございました。
富塚商会公式サイトも是非ご覧ください。
オフィシャルホームページ>>

ブログランキングに参加中!
宜しければ、応援よろしくお願いします。

category: (HO)サンライズエクスプレス

Posted on 2022/11/22 Tue.   edit  |  tb: 0   cm: 0  

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://hobbyhouse.blog72.fc2.com/tb.php/847-fedcb89a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)